1万8000冊の蔵書を机で、階段で、屋外で読める「こども本の森 中之島」 安藤忠雄さんの仕掛け

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1階から3階までの壁が全て本棚になっている=大阪市北区の「こども本の森 中之島」で2020年2月29日午後4時15分、小松雄介撮影
1階から3階までの壁が全て本棚になっている=大阪市北区の「こども本の森 中之島」で2020年2月29日午後4時15分、小松雄介撮影

 大阪市内を流れる2本の川に挟まれた中之島。さまざまな文化施設が集中する都市の中心部に、新たな「顔」が誕生する。建築家の安藤忠雄さん(78)が設計し、市に寄贈した児童図書施設「こども本の森 中之島」。安藤さんは「読書体験を通して考える力を養い、次の時代を担う子どもたちが巣立ってほしい」と願う。【清水有香】

 「こども本の森」は鉄筋コンクリート造りの3階建て。建物全体が堂島川に沿って弓なりに伸びる。西側には東洋陶磁美術館、そしていずれも重要文化財の中央公会堂と中之島図書館が並び、東側にはバラ園が広がる文化エリアに位置する。全壁面が本に覆われた館内には大小の本棚や通路が迷路のように巡り、まさに「本の森」だ。吹き抜けの空間には大階段が設けられ、水際のテラスもある。貸し出しはしないが、子どもたちは机で、階段…

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