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学術会議任命拒否

日本学術会議が推薦した新会員候補6人を菅首相(当時)が任命しませんでした。異例の事態の背景や問題点を追います。

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「壊れたレコードのよう」首相、連日棒読み答弁 質問答えず、答弁書使い回し

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衆院予算委員会で立憲民主党の辻元清美氏の質問に答えるため資料を見る菅義偉首相(右)=国会内で2020年11月4日午後2時14分、竹内幹撮影
衆院予算委員会で立憲民主党の辻元清美氏の質問に答えるため資料を見る菅義偉首相(右)=国会内で2020年11月4日午後2時14分、竹内幹撮影

 菅義偉首相は2日に続き、4日の衆院予算委員会でも答弁書を棒読みする場面が目立った。質問に直接答えず、事前に用意した数種類の答弁書を使い回すのが基本スタイル。さらに首相秘書官から差し入れられたメモを読み上げ、答弁姿勢自体が野党の批判の的となった。

 「壊れたレコードのように原稿を読むのをやめて、自分でお話しになった方がいい」。立憲民主党の枝野幸男代表がいら立ちをあらわにしたのは日本学術会議の任命拒否問題に関する質疑の時だった。首相が「人事に関することなのでお答えを差し控える」などを含め、3パターンほどの答弁を繰り返したためだ。

 首相が自分の言葉で歯切れの良い答弁をした場面は少なかった。総務相時代にNHK改革に異議を唱えたとして担当課長を更迭した人事について、「こんな人事、適切か」とただす立憲の本多平直氏には「今もって適切だと思っている」と胸を張って説明した。

 「棒読み」は、首相の肝いり政策で…

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