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ともに・共生社会めざして

東京オリンピック・パラリンピックは「共生社会の実現」への契機となりえるのか。課題を探ります。

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母介護で知った社会の障壁 シンガー・ソングライター 大黒摩季さん

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=手塚耕一郎撮影
=手塚耕一郎撮影

 一緒に時間を過ごすことで分かることはとても多い。シンガー・ソングライターの大黒摩季さん(50)は母親の介護経験がきっかけとなり、障害者が直面する生活や外出時の「障壁」に気づき始めた。東京・渋谷のスクランブル交差点で、新年の神社で、満員のコンサートホールで。車いすに乗った母親の傍らから大黒さんが見たものとは。

 「死にたいなんて言わないで」「お荷物だなんて言わないで」。2018年に発売したアルバムの収録曲「Mama forever」には、ドキリとさせられるフレーズが並ぶ。どれも母から言われた言葉に対する思いだ。「全部実話ですよ。でも、それくらいの言葉はヤワで、もっときついことも言われました」。大黒さんはさわやかな笑顔で明かしてくれた。

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