小選挙区比例代表並立制　導入25年、目立つ弊害　「ゾンビ」か「死票救済」か　復活当選に賛否　／神奈川

　先の衆院選では、神奈川13区の甘利明・自民党前幹事長をはじめ小選挙区で落選しても重複立候補した比例代表で「復活当選」した与野党の重鎮が多かった。敗れたはずの候補が議席を獲得する様子はインターネット上で「ゾンビ」と揶揄（やゆ）されることもある。原因となっている比例代表制には県内の政界関係者からも「有権者の意思を無視している」「力のない議員が増えた」と批判の声が上がる。小選挙区比例代表並立制が初めて導入された1996年の衆院選から四半世紀。衆院選の取材を通じて、その弊害が見えてきた。【高田奈実、長真一】