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恋しい母国 ウクライナ避難民の1年

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クリスマスに避難先の家に招待した東京のダンス仲間が連れてきた犬を抱くマルタさん。父とウクライナに残る愛犬「ラッキー」を思い出すという。富士山を背に皆で記念撮影した=静岡県御殿場市で2022年12月25日、和田大典撮影
クリスマスに避難先の家に招待した東京のダンス仲間が連れてきた犬を抱くマルタさん。父とウクライナに残る愛犬「ラッキー」を思い出すという。富士山を背に皆で記念撮影した=静岡県御殿場市で2022年12月25日、和田大典撮影

 「長くても1年で帰ると思っていましたが、国の状況はよくならず、まだ危険なんです」

 祖国ウクライナが2022年2月からロシアによる軍事侵攻を受けているマリナ・イバシェンコさん(45)と娘のマルタさん(21)。首都キーウ(キエフ)近くのバシリキーウに父と愛犬を残し、昨年5月末に日本へ避難してきた。明るい性格の2人も祖国の戦況の話になると表情は曇る。

 静岡県御殿場市に身を寄せ、まもなく避難から1年となる5月12日、2人は名古屋出入国在留管理局静岡出張所(静岡市)に出向き、在留の延長に必要な書類を提出した。帰りの夜道、御殿場市内では自衛隊の演習場のほうから大きな音がとどろいていた。音のたびにマルタさんの肩が思わずすくむ。

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