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死者戦後最多 老衰死割合、10年で倍増 内訳に見る社会の変化

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新型コロナウイルスの感染拡大により入院中はほとんど家族に会えず、「年末年始は家族で過ごしたい」と退院した末期がんの男性(左)=東京都江戸川区で2021年1月25日午後1時49分、喜屋武真之介撮影
新型コロナウイルスの感染拡大により入院中はほとんど家族に会えず、「年末年始は家族で過ごしたい」と退院した末期がんの男性(左)=東京都江戸川区で2021年1月25日午後1時49分、喜屋武真之介撮影

 厚生労働省が2日に公表した2022年の人口動態統計で、死亡数が156万8961人と過去最多を更新した。前年から12万9105人増えており、増加幅としても過去最多を記録した。少子高齢化が進行する人口構造上、毎年の死亡数は増える形だが、今回は注目すべき死因の変化があった。

 「(国内の死亡数が例年の傾向をどれだけ上回ったかを示す)超過死亡が増えているのではないか」。22年の死亡数が過去最多を更新したことについて、厚労省の担当者はこう説明した。

 65歳以上の高齢者は昨年9月15日時点で3627万人と、総人口(1億2471万人)の29・1%を占める。1985年は1247万人で10%程度に過ぎなかったが、少子高齢化が加速度的に進み、05年には2576万人と20%を超えた。40年には3921万人に上り、総人口の35・3%に達すると見込まれている。死亡数の増加はこうしたトレンドと軌を一にしている。

 ただ、22年が特異な点はその増加幅だ。21年の死亡数は143万9856人で前年からの増加幅は6万7101人。21年も例年より多かったが、22年は21年の増加幅からさらに倍増している。

 その主な要因が、…

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