8割が知らない水道管の実情 耐用年数超え、交換作業には140年

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地中から掘り出された老朽化した水道管=大阪市中央区で2021年7月13日午前10時20分、柳楽未来撮影
地中から掘り出された老朽化した水道管=大阪市中央区で2021年7月13日午前10時20分、柳楽未来撮影

 寿命をとっくに超えてボロボロ……水道管の実情を知らない人は約8割――。浄水器の販売などを手がけるWACOMS(ワコムス・京都市)は、水道に対する意識調査の結果を公表した。全国の水道管のうち約2割は法定耐用年数(40年)を超過するなか、能登半島地震では多くの世帯で断水が続くなど水道インフラへの不安が顕著化している。同社は水道の現状を知り、備えることが必要と訴えている。

 国内の水道管は、その多くが1970年代以降に整備された。管路の総延長約74万キロのうち、約15万キロが法定耐用年数を超えて使用されている。全国各地で老朽化が原因とされる水道事故が多発しているが、所管する厚生労働省の試算では、すべてを交換するまでに140年かかるとしている。また耐震適合率を満たしているのは4割程度にとどまり、自然災害などで被害が拡大する危険もある。

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