「クソ真面目」な球児が今や歌手 MAZZEL・EIKIさん
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高校野球の経験を糧に、まったく別の世界で飛躍する人は多い。2023年のデビューシングルがいきなりオリコン1位を獲得した、ダンス&ボーカルグループ「MAZZEL」のEIKIさん(22)もその一人だ。高校時代は愛知県内の甲子園出場歴もある強豪で白球を追った。創設100年を迎える第96回選抜高校野球大会の開催に合わせ、熱い思いを語ってもらった。
――野球を始めたきっかけは?
◆小学2年のころに、兄が野球をやっていたのを見に行くうちに、自分で「やりたい」と言いました。中学も高校も兄が入っていたチームにそのまま行きました(笑い)。
――高校では、遊撃手で打順は2番が多かったとか。どんな選手でしたか?
◆走って(相手を)揺さぶる(戦術の)高校なんですけど、まさにそれを体現していました。犠打やセーフティー(バント)で塁に出たり。守備も武器でした。
――高校時代の監督は「クソがつくほど真面目で努力型の子だった」と話していました。最終学年では副主将も務めていたとか。
◆2個上の先輩たちがセンバツに出て、入学前に(阪神甲子園球場に)見に行きました。1回戦で負けてしまったんですけど、めちゃくちゃ強かった。(野球部では)大変だったのですが、キャプテンと一緒に悩みながら過ごしました。
――現地でセンバツを観戦した時のことを聞かせてください。
◆めっちゃ覚えています。ヒット打っただけで「わーっ」って歓声が上がったり。それを生で感じられたし「絶対ここに立ちたいな」と思いました。甲子園は、高校球児全員が目指す場所。そのためだけに毎日頑張っていました。
――センバツのイメージはありますか?
◆いい意味で夏ほど泥臭さがなく、新チームなのでどこも初々しさがある感じがします。
――高校野球で得たものはありますか。
◆忍耐力。根性です。それと、頭を使った野球をする監督だったので、考える力が身についた。今でも生きています。
――最後の夏は愛知大会ベスト4。敗れた瞬間の思いは?
◆悔しかったんですけど延長サヨナラ負けで結構悔いはない感じでした。燃え尽きました。最後は二塁を守っていて、サヨナラの打球が横を抜けていき(頭が)真っ白になりました。
――高校野球の魅力はなんでしょう?
…
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