株主総会を楽しんでみよう(5)
株主総会は平日の午前10時から始まることが多いです。最近は、事業報告や議案をスライドなどを使って丁寧に説明し、株主との質疑応答も時間をかけて行うことが多く、終了時間は早くて11時ころ、大半の会社は正午ころに終わります。
一昔前までは、株主総会は質疑がないことがむしろ当たり前でした。一般株主の質問など論外、開催時間も多くが20分程度とされていましたから、隔世の感があります。
「マラソン総会」の最長記録は、一般的には1984年のソニーの株主総会の12時間半と言われています。当時、株主の権利行使に名を借りて会社に不当に金品を要求する「総会屋」と呼ばれる人たちがいて、企業にとっては総会屋と手を切ることが大きな課題でした。ソニーがこの年、総会屋と決別しようとしたところ、猛烈に反発した総会屋が次々と発言するなど抵抗し、株主総会が長時間になったと言われています。
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