【解決策を作ってPDCAを回すには!?】新版 問題解決プロフェッショナル|齋藤嘉則

新版 問題解決プロフェッショナル
  • 問題解決において、大切なことは何でしょうか!?
  • それは、解像度のUPと、全体像の把握です。
  • なぜなら、片方しかない場合、目的を見失うか、有効な策を計画できないからです。
  • 本書は、目に見えづらいコンサルステップをシンプルに見える化してくれた1冊です。
  • 本書を通じて、顧客のために何を投げかけて、どのように仕事を進行するべきかがわかるでしょう。
齋藤嘉則
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本書は、「【読んだあとで決まる!?】外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術|山口周」でご紹介されていた1冊です。

問題解決のソリューション・システムとは!?

ソリューション・システムとはビジネス上の課題を分析し、具体的解決策を立案するための問題解決法である。

第3章

これまでの投稿で見てきた「2つの思考」と「2つの技術」をフルに活用しながら、問題の特定と、課題の発見、その上で解決策の立案と検証までを全体像を失うことなく、計画するフレームワークです。

ゼロベース思考、仮説思考、MECE、ロジックツリーを駆使した、効率的な問題解決のアプローチ方法がこれです!

ソリューション・システムの3つのステップとは!?

大きく3つのプロセス、「課題の設定」「解決策の仮説」「解決策の検証・評価」に分けて考えていこう。

第3章

ステップ1)課題の設定

問題だと考えられる現象に直面した時、その問題を今後解決すべき課題としてとらえなおすことが「課題の設定」です。課題設定のプロセスは2つの要素からなります。①主要課題の設定と、それを具体化、個別化した②個別課題の設定です。

ステップ2)解決策の仮説

解決策の仮説とは、「主要課題」に対するその時点でのアクションに結びつく具体的解決策を言います。解決策の仮説は2つの要素からなります。1つは、「個別課題」に対する「個別解決策」づくり、もう一つは「主要課題」に対する「総合解決策」づくりです。

「総合解決策」は「個別解決策」の統合したテーマを設定します。大きくは、消極策・積極策のベクトルで検討できるでしょう。もし、経営資源が乏しい場合は、消極策に。一定の経営資源が担保されるのは、積極策も検討できるでしょう。

ステップ3)解決策の検証・評価

実行をしたらファクトベースで検証・評価をしましょう。

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各ステップのポイントとは!?

ステップ1)課題の設定

課題とは、「解決すべきだと認識された問題」のことです。そのためには、SO WHAT?(だから何なの?)を考える必要があります。この時、ロジックツリーの深掘りと、MECEによるヌケモレのない視点が必要となります。

また、個別課題を設定する際には、主要問題の背景となるメカニズムを特定することに意識を向けていく必要があります。たとえば、利益額で考えてみましょう。利益とは、(価格-コスト)×販売量で規定されますね。ですから、課題としては、価格の上昇、コストの低下、販売量の上昇の3つで背景をMECE特定することが可能となります。

「個別課題」の設定に関しては、2つの需要なポイントがある。1つは、できるだけ<MECE>や<ロジックツリー>を駆使して独自のフレームワークを作り上げて考えるということ。
 (中略)
2つ目は、「主要課題」から「個別課題」にブレークダウンする目的は、本来、問題が生じた背景や、問題を引き起こすメカニズムを明らかにすることにあるということだ。

第3章

ステップ2)解決策の仮説

「個別課題」に対する「個別解決策」づくりを、<ゼロベース思考>や<仮説思考>を用いて実施しましょう。そのうえで、ある程度網羅できたら、「自社、自部門、自分」でコントロール可能かどうかについて、YES/NOの結論をこれまた仮説ベースで出すことがポイントです。

  • YESの場合・・どうすればできるのか、その具体的解決策(HOW)を考えましょう。
  • NOの場合・・なぜできないのか、理由(WHY)を明らかにしましょう。

ステップ3)解決策の検証・評価

「ハード」「ソフト」2つの視点で検証します。

<ハード視点>

  • 期待成果:解決策のもたらす効果を売上、利益、成長性の視点から評価します。
  • 投入資源:ヒト・モノ・カネの投入資源の量とそれぞれに関する企業の制約条件から評価します。
  • リスク:市場や競合関係(対競合の差別化要因)の急変による変動や失敗のリスクをダウンサイドとアップサイドの両面から評価します。
  • 展開スピード:上記3要素全てに関係するが、いずれにしても成功の成果を早く出すための、早期立ち上げのスピードの評価します。

<ソフト視点>

  • 企業スタイル、理念との整合性を検証します。
  • トップのコミットメント(責任/決意)の確認をします。
  • リーダーシップのある実務レベルの推進者の有無を確認します。

まとめ

  • 問題解決のソリューション・システムとは!?――「2つの思考」と「2つの技術」をフルに活用して、解決策を見出しましょう。
  • ソリューション・システムの3つのステップとは!?――「課題の設定」「解決策の仮説」「解決策の検証・評価」を想定しましょう。
  • 各ステップのポイントとは!?――勘所をおさえましょう。
齋藤嘉則
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