予防医療が必要な理由について解説

公開日:2023年2月8日

健やかな人生を歩んでいくためには病気や怪我を防ぐことや、病気を早期に発見して適切な治療を受けることが大切です。平均寿命が延びたこともあり、この予防医療の考え方に注目が集まっています。

本記事では、予防医療の必要性や具体的な内容について詳しく解説します。健康的な生活を維持したいという方は、ぜひチェックしておきましょう。

予防医療が必要な2つの理由

予防医療とは、病気になってから治療を受けるのではなく、病気にかからないように対策をすることです。普段からバランスのよい食事を意識することや、定期的に健康診断を受けることなどは予防医療といえるでしょう。

予防医療によって、QOL(Quality of life)の向上や医療制度の維持といった効果を期待できます。それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

1. 予防医療によりQOLを向上できる

QOLを向上できることは、予防医療が重要な理由のひとつです。QOLとは生活の質を意味します。生きるうえで何を重視するかは人によって異なりますが、趣味や仕事といった生きがいがある、食事やスポーツを楽しめている、という人はQOLが高いといえるでしょう。

逆に病気で自由に動けなかったり、体調不良が続いていたりすると、QOLは低下してしまいます。長い人生を楽しく健やかに過ごすためには、病気を予防してQOLを向上させることが大切です。

2. 予防医療により医療制度の維持につながる

予防医療は医療費を削減することや、医療制度を維持することにもつながります。総務省統計局の2022年9月時点の推計によると、日本の65歳以上の高齢者人口は3,627万人で過去最多となりました。総人口に占める高齢者の割合は29.1%です。(※)

年齢を重ねると病気や怪我で治療を受ける場面が増えるため、国全体の医療費も増大します。医療費が増えることで健康保険料が高くなったり、現状の医療制度の維持が難しくなったりすることも考えられます。予防医療は個人の問題であるだけではなく、国全体の課題でもあるといえるでしょう。

※出典:総務省統計局. 「高齢者の人口」. https://www.stat.go.jp/data/topics/topi1321.html, (入手日付2022-12-7).

予防医療の4つの段階

予防医療は0次予防、一次予防、二次予防、三次予防の4つの段階に分けられます。それぞれの内容は以下のとおりです。

0次予防:健康を意識する行動を取れる環境の整備

0次予防とは健康を意識した行動を取れるための環境を整備することです。例えばタバコは健康を害す要因になるため、改正健康増進法の一環で原則屋内禁煙とするといった取り組みが当てはまります。また、飲食店におけるカロリー表示も健康的な食生活につなげるための環境整備といえるでしょう。

一次予防:日常的な病気や怪我の予防

一次予防とは日常的に行う病気や怪我の予防のことです。普段からバランスのよい食事を意識すること、適度に身体を動かすこと、しっかりと睡眠を取ることなどは、一次予防といえるでしょう。

自分で対策できることはもちろん、予防接種により病気を防ぐ、悩みをカウンセラーに相談してストレスを解消する、といった専門家のサポートを受けることも一次予防に該当します。

二次予防:健康診断や人間ドックによる病気の早期発見

二次予防とは健康診断や人間ドックを受け、病気の早期発見と早期治療を行うことです。病気になったとしても早期に発見して適切な治療を受ければ、重症化や合併症を防止できます。

一次予防を心がけることは重要ですが、病気や怪我を完全に防ぐことは難しいため、二次予防を組み合わせて行うことが大切です。定期的に健康診断や人間ドックを受け、身体の状態を専門家にチェックしてもらいましょう。

三次予防:病気の再発防止やリハビリテーション

三次予防とは適切な治療を受けていくなかで、病気の再発防止や健康維持を図ることです。怪我をしたときのリハビリテーションや機能回復訓練なども三次予防に含まれます。

病気や怪我の再発防止のために、生活習慣の改善が求められるケースもあるでしょう。専門家のアドバイスを受けながら、一次予防や二次予防も組み合わせ、健康面に配慮していくことが大切です。

予防医療により健康的な生活を維持しよう!

今回は、予防医療の重要性や予防医療における3つの段階を紹介しました。ポイントを再確認しておきましょう。

  • 予防医療によりQOLを向上できる
  • 一次予防とは、日常的に行う病気や怪我の予防のこと
  • 二次予防とは、健康診断や人間ドックによる病気の早期発見・早期治療のこと
  • 三次予防とは、病気の再発防止やリハビリテーションのこと
  • 一次予防と二次予防を組み合わせて健康状態を維持することが重要

普段から食生活に気をつけたり、適度に運動したりすることは大切ですが、自分の力だけで病気や怪我を完全に防止することは難しいでしょう。健康診断や人間ドックなど、専門家のサポートも受けながら健康を維持することが大切です。

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