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11 月20日（水）放送のフジテレビ『林修のニッポンドリル』は、日本人でもなかなか答えられない「日本語のナゾ」の数々を解明した。

人気コーナー「知っているようで知らない反対語」に登場したのは、「売れっ子」の反対語。「〇○○ひき」というヒントを聞いて、風間俊介は見事正解にたどり着いたが、わかるだろうか？

正解は「お茶挽き」。抹茶を淹れるためにお茶の葉を挽く仕事は、ヒマな人の役割だったことから、転じて、用事がなくてヒマな人を指す時に使われるようになった表現だ。毎晩お座敷がかかる芸妓を指す「売れっ子」と同じく花柳界から生まれた言葉だと言われている。

では「本気」の反対語は何というのだろうか？

こちらの正解は「嘘んき」。「実際にはすることができないことを仮に行う＝本気ではない」という意味で使われる言葉だそうだ。

魚を数える時に使う「匹」と「尾」の正しい使い分け方は？

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魚を数える時に使う単位「1匹、2匹」と「1尾、2尾」。この正確な使い分け方についても詳しく解説した。

基本的には「匹」は生き物を数える単位で、「尾」は釣りの獲物や食材を数える単位だ。つまり「尾」は「お店で取引される魚」や「料理の材料」を数える時には使えるが、水族館で魚を数える時に使うのは間違い。

一方、「匹」は、魚に限らず人間（1人）や鳥類（1羽）以外の生き物を数える時に広く使うことができる。

また、魚の中でも特に複雑な数え方をするのがマグロだ。まず生きている状態は「1匹」。しかし、水揚げされて市場で取引される段になると、頭と尻尾までついた状態でも「1本」と、呼び方が変化する。

続いて、頭を落としたマグロを縦に4分の1にカットした状態が「1丁」。同じような状態のものを「1節」と呼ぶ地域もあるという。マグロを4分の1に切り分けると「背節」と「腹節」に分かれるため、この呼び名が生まれたそうだ。

「1丁／1節」の状態をブロック状態に切り分けたものは、塊という意味の「1ころ」に。

そして、「1ころ」を短冊に似た形にカットすると「1冊（さく）」に呼び方が変わり、冊のマグロを刺身用に切ると「1切れ」に変化する。

7種類もあるマグロの数え方、覚えておくと年末年始などに披露できるシーンがあるかもしれない。

ここでもう少し、日本語の「数え方」についておさらいしておこう。「手袋」と「ベンチ」は、正式にはどうやって数えるのだろうか？

正解は「手袋」が「1双」。靴下やイヤリング、屏風のように左右の区別があって2つで1組になるものを数える時に使われる言葉だ。左右同じデザインの靴下や軍手などは「1組」と数えるので覚えておきたい。

そして「ベンチ」は「1基（き）」。地面や建物に据え付けてあるものを数える時に使われる言葉で、ピラミッドや信号機、ダムも「1基」と数える。意外なところでは人工衛星も、軌道に据えるという考え方で「1基」が使われるそうだ。

さて、場所を数える時に使われる「1ヶ所」という表現に使われる「ヶ」、この文字は一体何なのだろうか？

そもそも「ヶ」はカタカナではなく「个」という漢字だ。「か」と読むこの文字は「箇」のたけかんむりから生まれた略字で、そこから「ヶ」が使われるようになったという。

ただし、「ヶ」は漢字ではなくあくまで記号なので、「槍ヶ岳」のように固有名詞として使われている場合を除いて、教科書などでは原則的には使われないので気を付けたい。

そして、同じ方角を表す「南東」と「東南」の2種類が存在する理由は、なぜなのか？こちらの謎には「東西南北」という日本語の表現が深くかかわっているという。

日本を含む東洋の文化では、方位を表すときに太陽の動きを基準に考えるため「東西」が「南北」より先に来る。しかし、英語圏を含む西洋の文化では、北極星を中心に方位を認識するため、「North South East West」の順＝「南北」が先に来るのだという。

そのため、日本では「東北地方」や「西南戦争」のように「東西」が先に来る表現をするが、気象や空路、海路など西洋から日本に入ってきたものについては「南北」が先に来る表現をすることが多いのだ。