自分では面白い話をしているつもりでも、相手にはつまらない思いをさせてしまうことは、意外とあります。
どうして相手に「面白くない」と思わせてしまうのでしょうか。また、どうしたら魅力的な話ができるようになるのでしょうか。

 


話がつまらない理由1:ただただ言いたいことを話しているから

 

自分が言いたいことばかりを話してしまう人は存在します。そういう人は、相手に話したほうがいい内容なのかどうかを考えないで、話を聞いてもらおうとするところがあります。
必ずしも話にオチが必要なわけではありません。でも、相手が「なぜ、自分はその話を聞かなくてはいけないのか」と思ってしまうと、聞き続けるのは苦痛になってきます。

例えば、聞き手にとって“面識がない人”の話は、よほど面白いエピソードがあったり、共通点があったりしない限り、面白くありません。
また、「昨日の夕飯はカレーにした」なんて話も、よほど特徴のあるカレーであるとか、「美味しかったから、今度、ごちそうしたい」といった内容でなければ、相手にとっては「関係ない話」です。

相手と楽しく会話をしたいときは、「相手に関係する話なのか」「相手が興味を持ちそうな内容なのか」は判断したほうがいいでしょう。
 

話がつまらない理由2:愚痴や自慢が多いから


基本、愚痴や悪口、自慢話は、聞いている相手を不愉快にさせてしまいます。もし“共通の敵”がいるなら、愚痴を言い合うのもいいでしょうが、そうでない場合は、聞き手にとっては楽しい話題でないのです。
どうしても聞いてほしいときは、愚痴よりも、「どうしたらいいのか」の相談をするという形をとったほうがいいでしょう。ただし、その場合は、相手のアドバイスにもきちんと耳を傾けることは大切です。

また、「悩み事を言っているようで、結局はおのろけだった」というパターンの自慢話は、聞いている人を疲れさせます。
そんなこざかしいことをしなくても、自慢話をしたいときは素直に、「ちょっと自慢してもいい?」と前置きをしてから言ったほうが、相手は気持ちよく聞いてくれるでしょう。

ただし、自慢話は、“お互いに相手の幸せを願い合えるような親しい関係”でないと、相手が嫉妬してしまうことがあります。だから、「話す相手」は選んだほうがいいことはあるかもしれません。


話がつまらない理由3:自分の意見がなく、受け売りが多いから


テレビの情報や人の意見など、受け売りの話ばかりをしてしまう人がいます。そういう人は、相手に「自分を持っていないのだろうか」とがっかりされがち。
テレビの情報を話すのがいけないのではなく、そこに自分の考えや経験が含まれていないから、聞いている人をつまらなくさせてしまうのです。

その情報に対して「自分はどう思うのか」、または、それをきっかけに「自分はどんな行動をとったのか」まで話せるようになったほうがいいでしょう。
例えば、「あの芸能人は健康に気を使っていて、日頃から酵素玄米を食べているみたいだよ」と言うだけでは、相手がその芸能人に興味がなければ、聞かなくてもいい話です。
でも、「実際に私も作ってみたのだけど、意外と簡単で、食べやすかったよ」といった自分の感想などが加わると、話が広がっていくこともあります。

コミュニケーションは、単に面白い話をすればいいわけではありません。実は、「あること」ができていないから、うまくいかないこともあるのです次のページで紹介します。
 

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