SSブログ

大月みやこ(キングレコード)  オンリーワンの新曲「紅ひとり」  2月15日リリース  ひとときの愛に生きる女を歌う新たな大月ワールド [インタビュー]

大月みやこ.jpg◆今年、歌手デビュー53年を迎える大月みやこが新曲「紅ひとり」を2017年2月15日に出す。幸せ感を漂わせる前作の「紅の傘」と同じ「紅」の文字をタイトルに使っているが、歌の世界は全く異なる。切ない女性の心情を歌っており、歌謡曲調のメロディーが心地いい。大月みやこの女の歌世界がまた、新たなページを開く。



大月みやこ・紅ひとり.jpg









 前作「紅の傘」は発売後約11ヶ月が経つが、2017年2月6日付けのオリコン演歌チャートでは41位にランキングされるほどロングヒットを突き進んでいる。それはなんと10数年ぶりという幸せ演歌であった。今までの大月の歌のイメージを変えたその新鮮さが、人々の心を惹きつけたのか、永く歌われCDの売れ行きにも好影響をもたらせた。

 新曲「紅のひと」は一転して、耐えて待つ、定番の大月ワールドに戻ったかのようでもあるが、必ずしもそうでもない。 ♪ いつか別れる さだめでも 今はあなたが いればいい ~ と歌うように、ひと時の愛を求める切ない女性の想いがテーマなのである。

大月みやこ・三越劇場2016 2.jpg
去年の三越劇場「大月みやこ 秋のコンサート」で歌う大月みやこ

 1983年の大月のヒット曲「女の港」が ♪ 口紅が濃すぎたかしら ~ で始まるように「紅」は女の優しさ、可愛らしさ、いじらしさ、そして決心を表すキーワードである。「紅ひとり」は「決して激しく歌う楽曲ではないのですが、歌詞にもあるひとり紅を引く姿が、身が引き締めるような、女性の凛とした決心を感じさせてくれます」と、大月は話す。

 作詞は「愛のかげろう」(2015年)などを書いた田久保真見、作曲は41万枚を売ったという「乱れ花」(1988年間)を手がけた幸耕平。「乱れ花」は、その前年に43万枚セールスの記録を残し、第29回日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞した「女の駅」に続いてリリースしたものだった。
 「この時も前作と同じような作風の楽曲になるものと予想していたのですが、スタッフは全く違う作品を作ってきました。それが若い女性の間でも評判になりました」

■スタッフとの闘いが生み出すオンリーワン


大月みやこ・三越劇場2016.jpg 今回もその時と同じように、前作とはガラリと作風は変わった。このように大月の作品はすべてチーム大月と言ってもいい制作スタッフたちが考え出す。こんな挑戦をさせてみようとか、こうした歌を歌えばどうか、といった新しい試みが彼女の元にもたらされる。大月自らがこれをやってみたい、といった提案をすることはない。
 「自分が良いと思うことと、お客さんが良いと思うことは違うわけで、私を最もよく見てくれているスタッフの意見に従うほうが正しいことが多いのです」と、大月は独りよがりに陥ることを警戒する。

 大月はそんなスタッフとの闘いが続く。「色んな提案があるたびに、それに負けてはいられない、どのように声を出して表現するか、といった想いがメラメラと湧き上がってきます」
 新曲のたび、舞台に上がるたびに、この闘いは繰り広げられるが、どんな挑戦も受け入れてきた大月にとって、これは五分と五分の伯仲した闘いだという。



「大月みやこ 2016 秋のコンサート」で

 そうした中で築き上げてきたのが「オンリーワンな歌手」である。演歌・歌謡曲を歌う歌手はたくさんいるが、大月みやこの演歌は誰にも真似ができない「私にしかない空気を出す」歌を追求している。
 あのものまねタレントのコロッケも「他に良く似たタイプの歌手がいない。大月みやこさんはオンリーワンだ」と言っているほどに、彼女はまったく独自のワールドを作り出しているのである。

■美空ひばりに挑む

 53年に渡る歌手生活は去年、日本の歌謡曲を多くの人に伝えてきた努力が認められて、文化庁長官賞が贈られている。「白い海峡」が第34回レコード大賞を受賞した1992年には文化庁芸術祭賞受けているが、それに次ぐ栄えある賞であった。
 大月は「思いがけない受賞でしたが、今、すべきことを懸命にやっていると、どこかで誰かがきっと見てくれているものです。そうすることで良いことが近づいてきたのだと思います」と、自身が表現する女の世界を歌い続けてきたことで手に出来た誉であった。


大月みやこ・ベストオブ秋のコンサート.jpg 彼女は毎年秋に東京・日本橋の三越劇場でコンサートを開いている。去年も「大月みやこ 2016 秋のコンサート」を開催した。過去15回のコンサートで歌唱したカバー曲は200曲の中から、「見上げてごらん夜の星を」、ザ・ピーナッツの「大阪の女」、ダークダックスの「銀色の道」、美空ひばりバージョンの「テネシーワルツ」など、特にリクエストの多かった楽曲をオリジナルヒット曲の「白い海峡」「女の駅」「女の港」とともに歌っている。

 その日に歌ったカバー曲のほとんどを収録したアルバム「ベスト・オブ“秋のコンサート” ~夢であいましょう~ 」を会場でも先行販売して人気を博した。

 今年は美空ひばりの生誕80周年にあたるとから、4月5日には東京ドームで記念コンサートが開催されるが、大月はそれに先立ち2月19日から4日間、大阪・新歌舞伎座で由紀さおり、市川由紀乃とともに「美空ひばり劇場」に出演する。
 実は大月は美空ひばりと共演したことは1度もないというが、この日ばかりは「私自身の空気で挑んでみます」と、初のステージの企画に期待を寄せる。




[大月みやこ オフィシャルサイト]
http://www.otsukimiyako.com/
[大月みやこ キングレコード]
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=10066



nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 7

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。