イノベーション創出とデザイン思考

ビジネスモデルにイノベーションを起こす

Topic107 目的、目標、手段を使い分けていますか?

AIやIoTを使って何かをしたいと耳にすることがあります。
AIやIoTを使うことが目的になっています。

ですが、AIやIoTは手段であって目的にはなり得ないです。
AIやIoTでなくても目的を達成できれば、それで良いのです。

 

AIやIoTという前に、手に入れたい理想の未来はどんなことですか?

 

ケネディ大統領は、
「我々は宇宙開発の分野で世界一になる」と演説をされました。
これは、アメリカが手に入れたい理想の未来です。
その理想の未来が目的です。

 

ビジネスでも同じです。
どんなことが手に入れたい理想の未来でしょうか?

 

現状と理想の未来のギャップを埋める手段として、
AIやIoTがあると言うだけです。
ITも然りです。

 

なぜ、AIやIoTをビジネスに取り入れる必要があるのか?
なぜ、IT人財が必要なのか?
「なぜ」の問いかけの答えが目的です。

 

目標は目的を達成できたと言える基準です。
例えば、売上高を〇〇億円にするです。

目的は抽象的で目標は明確で具体的のものです。

 

目的「手料理で喜んでもらいたい」
目標「手料理のレパートリーを10品増やす」
手段「料理教室に通う」

 

デザイン思考では、アイデア創出の前に「共感」と「問題定義」のプロセスがあります。
それは、アイデア創出よりも前に現状と理想の未来とのギャップを明確にする必要があるからです。
アイデアはギャップを埋めるための手段なのです。

 

AIやIoTがバズワードになっているから、何かをしないといけない。
そんな強迫観念に囚われていませんか?

f:id:nakanomasashi:20180520104619g:plain