「少ない」の英語表現使い分け出来てる?いくつかの意味を比較しながらご紹介します!

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皆さんは、「少ない」を英語で表したい時に迷ったことはありませんか。

確かに、「少ない」という言葉は英語でいくつかあります。日本語にも、「少ない」、「小さい」、「少し」というような表現は、場面や状況で使い分けますね。英語も同じように、ネイティブスピーカーたちは、使い分けています。

多少間違っていても意味は理解してくれるかもしれません。でも、せっかくなら上手に使い分けられるようになっていきましょう。

この記事では、「少ない」の英語表現を使い分けて学んでいきます。今日、この記事を読んで「少ない」の英語表現を自分のものにしてくださいね。いくつか意味を比較しながら一緒に学んでいきましょう。

「少ない」の4つの意味

「少ない」という意味は大きく分けて4つの意味に分けることができます。

①加算名詞と共に使用できて、しばしば、aによって先行される数量詞の「少ない」
②数、量、大きさまたは範囲が制限された、あるいは平均以下の「少ない」
③量、または程度が「少ない」
④量や程度においてそれほど大きくない意味の「少ない」

少ない参考資料:weibo英語類語「少ないに関連する類語一覧」
https://ejje.weblio.jp/english-thesaurus/content/

簡単に要約すると

①数が「少ない」
②サイズに関して「少ない」
③サイズなど特定できないものの量が「少ない」
④未満や「より少ない」など比較の時に使う「少ない」

といったところでしょうか。

日本語になると、どの意味でも「少ない」で通用するので、少し戸惑うかもしれません。

逆にいうと、日本語はどれも同じ意味になるので、海外の人からしたら言いたいことが伝わらなくて困るかもしれませんね。こういう場合は、日本語で考えるよりも、英語でニュアンスを覚えてしまう方がいいかもしれません。

それでは、それぞれの場面で使用する「少ない」の英単語を交えて紹介していきます。例文と共に、場面や状況に応じた使い分けを覚えてしまいましょう。

可算名詞と共に使用できて、しばしば”a”によって先行されている数量詞

数が「少ない」を英語で表したい時に使用できる表現を紹介します。英語は、数を常に意識しながら会話をする言語です。日本語は、あまり気にしないことが多いので日本人が苦手とするのも当然です。

例えば、りんご一つを表すだけでも、I have an apple.「りんごが一つある。」というように常に、’a’や’an’をつけます。

こういった点から、英語では、数を意識して「少ない」を表す単語があります。

few

「少ない」を英語で加算名詞に使いたい場合「few」を使います。

意味は、「たくさん」「少ない」です。加算名詞とは、数えられるもの=名詞のことです。この「few」に、aを使用するだけで「a few」「ほんの少し」と訳すことができます。これはよく使われる単語なので、必ず覚えておきたい表現です。

He has few friends because he is an indoor person.
彼は、インドアなのでほとんど友達がいません。
There are a few eggs left in the basket.
バスケットには、ほんの 少し卵が残っています。

数、量、大きさまたは範囲が制限された、あるいは平均以下の

次に紹介するのは、「サイズ」など範囲が決まっている中で使える「少ない」です。

small

「small」は「小さい」という意味で使われることが多いと思います。同様に「少ない」という意味でも使うことができます。

ただし、数量の規模が「小さい」という意味で使用するので、単体で使うことはできません。「The number is small.」「数が少ない」や「 The amount is small.」「量が少ない」と数や量を表すことで、「少ない」を表現することができます。

There were a small number of people at the restaurant.
レストランには、ほんの少しの人しかいませんでした。
The teacher made a small mistake in math class.
先生は、算数の授業で小さなミスをしました。

使い方に迷った時は、「big」「大きい」という意味でも、使用できるかどうか考えてみるとわかりやすいかもしれません。

little

「small」と同様に、同じニュアンスで、使うことができるのが「little」です。「little」は、英語で「少しの」、「小さい」という意味を持つ形容詞です。

She has little money because she moved last month.
彼女は、先月引越をしたのでほとんどお金がありません。
He has little time because he is very busy every day.
彼は、仕事で毎日忙しいので、ほとんと時間がありません。

量または程度が小さい

次に紹介するのは、不加算名詞に使う際の「少ない」の表現です。先ほど、英語は数を意識して話す言語だというお話をしましたね。

数を表す単語があれば、数を表せない単語が存在します。例えば、「ice」「氷」や「water」「水」などの物質名詞や「love」「愛」、「music」「音楽」などの抽象名詞がそれに当たります。このような言葉を「少ない」と表したい場合に使える単語を紹介します。

slight

「slight」は、直訳すると「わずかな」という意味があります。

I have a slight stomach ache but I’ll get better.
少しお腹が痛いですが、時期によくなるでしょう。
My child gave me a slight smile when I saw him.
私が赤ん坊を見た時に、わずかに微笑みました。

little

「little」は、不可算名詞、つまり数えられない言葉に対して、よく使われる単語です。サイズなどの範囲が決まっていない場合にも、使用することができます。

「little」だけだと「ほとんどない=少ない」という意味になります。この単語に’a’を加えることで「a little」「ほんの少し」という意味になります。

He paid little attention to her excuses.
彼は、彼女の言い訳にほとんど注意を払いませんでした。
There is little doubt that I will succeed.
私が成功することに、疑いはほとんどありません。

先ほど紹介した2つ目に紹介した「数、量、大きさまたは範囲が制限された、あるいは平均以下の」での「少ない」との違いは、サイズなどの範囲が規定されていない状況でも「少ない」を使いたい場合に、使用できる点です。

量や程度においてそれほど大きくない量の意味

次は、量や程度においてそれほど大きくない、つまり「少ない」という意味になる単語を紹介します。

今までの「少ない」と違う点は、「〜未満」や「〜より少ない」など何かと比較した際に「少ない」と表したい時に使う表現です。

less

「less」は「少ない」という単語のイメージがあります。この単語は、主に「少ない」を英語で比較する際に使える表現です。

「A is less than B」「AはBより少ない」と「より少ない」を英語で表現する際に使用します。ちなみに、量ではなく、数えるもので比較したい場合は、「few」を用いて、「A is fewer than B」「AはBより少ない」と表せます。

I have less money than I expected.
期待していたよりもお金がなかった。
My sister ate less lunch to maintain her weight for the wedding.
私のお姉ちゃんは、結婚式のためにランチを制限している。

「少ない」を表す慣用句を英語でどう表現する?

「少ない」として使う単語をいくつか紹介しました。

次に、紹介するのは、「少ない」という意味で使える慣用句です。日本語でも、一度は聞いたことがあると思います。今日は、3つのフレーズを解説していきます。

雀の涙 chicken feed

「雀の涙」とは、「ごくわずかしかでないこと」を表します。皆さんは、雀が涙を流しているところを見たことはありますか?私は、ありません。実際、雀が涙を流すことは、ありません。雀は、小さいものを表す象徴として、「小さい涙」、「少ない涙」という意味から「雀の涙」と表すようになったそうです。

雀の涙の英語表現

雀の涙は「chicken feed」と訳すことができます。意味は「鳥の餌」です。

「わずかな量」と伝えたい時に使えます。この「chicken feed」の前に、「ほんの」を意味する「mere」を入れると「ごく少量」であることを伝えることができます。

I don’t know if it is beneficial for them because I have the wisdom of mere chicken feed.
私は、雀の涙ほどしか知識がないので、彼らの役に立つかはわかりません。

この「chicken feed」ですが、英語では、スラングとして使用されることもあるので、使う際には注意が必要です。スラングとしては、「とるに足らない金額」や「つまらないもの」として使われています。少し、見下すような言い方です。

Paying for a cup of tea at a cafe is chicken feed compared to the cost of afternoon tea at a hotel.
ホテルでのアフタヌーンティーに比べれば、カフェでのティーいっぱいはとるにたりません。

塵も積もれば山となる It all adds up/Every little bit counts

「塵も積もれば山となる」とは、それがごく少量の力であっても、時間をかけてコツコツと継続すれば、思いもよらぬ大きな結果につながるという意味があります。

「塵も積もれば山となる」の英語表現は、2つあります。

「It all adds up」と「Every little bit counts 」です。ほぼ同じ意味ですが、使い方が、少し異なるので一つずつ見ていきましょう。

It all adds up

小さなことをコツコツする意味から、このフレーズを使うことができます。

「all」は「全て」、「add」は「加える」を意味するので、小さなこと「全てを加える」と言ったところでしょうか。

例えば、少しずつ貯金すれば「塵も積もれば山となる」と良い意味で使うことができます。

Even if your English doesn’t improve, it all adds up and you’ll see improvement someday.
あなたの英語が、向上しなくても、「塵も積もれば山となる」とあるように、いつかいい日のめをみるでしょう。

一方で、課金などしていたら、いつの間にか大金を散財していた際、忠告の意味でも使えます。

忠告として、少しの出費でも「塵も積もれば山となる」という悪い意味で使用できるフレーズです。

Don’t spend money like that! It all adds up! You must save money.
そんなふうにお金を使ってはなりません!塵も積もれば山となるのよ!節約しなさい。

Every little bit counts

It all adds upと同じように使えるのが、「Every little bit counts」です。ただし、「It all adds up」は、損や出費で使用することはありません。

When we have a large project, it is the most important of small contributions. Every little bit counts towards the project’s success.
大きいプロジェクトがある際、小さな貢献が一番大事です。そのプロジェクトの成功のために、「塵も積もれば山となる」行動をしていきましょう。

千載一遇 a one-in-a-million chance/the chance of a lifetime

「千載一遇」とは、めったにないような機会であることを意味します。

めったにないということを表すことから「chance」「チャンス」という言葉を使って「a one-in-a-million chance」や「the chance of a lifetime」というように表すことができます。

Seeing a star in the local area is aone-in-a-million chance. You need to ask whether you can get his autograph.
田舎でスターに会えることは、「千載一遇」のチャンスだよ。サインもらえるかどうか聞いた方がいいと思う。
This audition is the chance of a lifetime to become an idol.
このオーディションはアイドルになるための「千載一遇」のチャンスです。

まとめ

今回、この記事では、「少ない」についての英語表現を紹介しました。英語で「少ない」は、「few」「little」「small」「less」などたくさん表現がありましたね。

日本語では、「少ない」であらわすことが できても、英語は場面や状況によって単語を使い分ける必要があります。たくさん使って「少ない」を英語で、使い分けられるようになってください。

そして、「少ない」のフレーズにも挑戦して、英語上級者になってくださいね。

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