日本語には、同じ「かなう」と読むが意味が異なる言葉が存在します。今回は「適う」「叶う」「敵う」についてご説明します。
目次
「適う」について
何かがぴったりと合致する、または適合することを指します。
例えば、ある状況や条件に完全に合う場合に使われます。
適うの例文
・このアパートは私たちの条件にぴったり適っています。
・彼は私の理想に適った相手です。
・彼の提案はプロジェクトの趣旨に適している。
・この計画はすべての条件を適える必要がある。
「叶う」について
望みや願いが実現することを意味します。
願いが叶う、夢が叶うなど、願望がかなえられる状況を表現する際に使用されます。
叶うの例文
・長年の夢がついに叶いました。
・彼に対する思いは、叶わぬ恋だと知っている。
・彼女は子供たちの願いを叶えるために努力している。
・困った時だけ神頼みするのは、まさに叶わぬ時の神頼みだ。
「敵う」について
対抗する能力があること、または匹敵することを指します。
通常、否定形で使われることが多く、「敵う相手ではない」などといった形で用いられます。
敵うの例文
・彼のスキルには、私では敵う相手ではありません。
・経験では若者に勝っても、年齢には敵わない。
・この暑さにはどうしても敵わない。
これらの言葉は、それぞれ異なる状況や文脈で使われ、日本語の豊かな表現力を示しています。