【収まるの意味は?】納まる、治まる、修まるとの違い

収まる、納まる、治まる、修まるのちがい

「収まる」「納まる」「治まる」「修まる」という言葉は、同じ「おさまる」と読むが、意味や使い方に違いがあります。

目次

「収まる」について

物事が適切な位置に入ることや、事態が安定する様子を示します。
例えば、本が棚に収まる、混乱が収まるなどが挙げられます。

収まるの例文

・新しいテレビがちょうどリビングの棚に収まった。
・大きな地震の後、ようやく混乱が収まり始めた。

 

「納まる」について

金銭や物品が正しく受け渡されること、または人がある状況や地位に適応することを指します。
国庫に納まる、社長の椅子に納まるなどが例です。

納まるの例文

・納税期限に間に合わせて、所得税が無事国庫に納まった。
・長年の努力の末、彼は遂に理想の職に納まることができた。

 

「治まる」について

社会や身体の不調が平和で良好な状態に戻ることを表します。
国が治まる、痛みが治まるといった使い方をします。

治まるの例文

・激しい雨が一晩中降り続いた後、朝になってようやく天気が治まった。
・手術後の痛みが薬のおかげで少しずつ治まってきた。

「修まる」について

人の態度や行動が改善されることを意味し、身持ちが修まる、素行が修まるなどの形で使われます。

修まるの例文

・青年期の荒れた行動が、社会人になってから徐々に修まってきた。
・学校での指導のおかげで、彼の態度が明らかに修まるようになった。

これらの言葉は、それぞれ特定の状況やコンテキストにおいて使い分けることが重要です。

 

物が適切に収納される場合や事態が落ち着く場合には「収まる」を、金銭や物品のやり取り、位置や地位に適応する場合には「納まる」を、平和や健康の回復を示す場合には「治まる」を、そして人の行動や態度の改善を表す際には「修まる」を選ぶと良いでしょう。これらの違いを理解することで、より正確で適切な表現が可能になります。

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