【基準と規準の違いは?】言葉の使い分け

基準と規準のちがい

「基準」と「規準」はどちらも「きじゅん」と読むことができ、似通った意味を持つことから、しばしば混同されがちな言葉です。

目次

基準について

ある物事の根本や判断をする際の基点となるものを指し、判断や比較を行う際の出発点、あるいは達成すべき最低限の条件を意味します。

基準の例文

・この学校では、卒業するための基準として、全ての科目で平均点以上の成績を取得することが求められます。
・製品の品質基準を満たしていないため、再検査が必要となりました。
・ある行動を評価する際の基準が明確にされていないと、公平な判断が難しくなります。

 

規準について

考え方や行動において守るべき模範やルールを指すことが多く、道徳的や社会的な規範とされるものを表します。

規準の例文

・会社の服装規準に従って、オフィスではビジネスカジュアルが推奨されています。
・環境保護の規準に基づき、私たちの工場では排出ガスの管理を徹底しています。
・社会的規準に反する行為は、しばしば批判の対象となります。

 

 

簡潔に言うと、基準はある事柄を「根底に据えるもの」として、「基礎」「尺度」「最低限度」「比較のための基本」として考えることができます。
対照的に、規準は「定められた範囲」「ルール」「見本」とみなし、「規範」「規則」と同義であると解釈できます。

 

 

考え方における「基準」と「規準」の使い分けにおいては、基準は根本的な思考法をさし、規準は社会的にまたは道徳的に従うべき思考法を意味します。
例えば、「法律」を考える場合、「規準」としては「守るべき指針」として捉え、法律に準じる行動が求められます。

 

 

しかし、法律自体を指す場合は、その根底にある理念や基点となるため、「基準」と表現され、「建築基準法」や「労働基準法」などの用法で使われることがあります。このように、使い方には細心の注意を払う必要があります。

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