(写真左から)千住博氏、千住真理子、千住明氏

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作曲家・千住明氏が12日、東京・サントリーホールで、活動35周年記念のコンサート『千住明の世界』を開催。そこでは、集まった報道陣に向けて、囲み取材にも応じた。

コロナの影響で開催時期が1年ずれ込んだ。明氏は「去年から始まったコロナ禍で、何度も演奏会が中止になりました。その途中に、僕も還暦を迎えて、一巡したような気持ちになっていました。この一年の間に感じたのは、むしろチャンス。作曲家の活動に立ち戻って、随分たくさんの曲を書きました」と創作活動に励んでいたことを明かした。

▼ 囲み取材に応じた、千住明氏

「千住明の世界〜コラボレーション・コンサート 2021」にて


今回企画されたコンサートは、自身の音楽活動35周年を迎え、これまでに多くのアーティスト達と重ねてきた時間を余すところなく、ジャンルを超えた多才なゲストと共に届けるもの。

コラボしたのは、千住真理子(ヴァイオリン)、若林顕(ピアノ)、上妻宏光(三味線)、中山優馬(ヴォーカル)、紅ゆずる(女優)、杉山清貴(ヴォーカル)、湘南乃風・HAN-KUN(ヴォーカル)、木村優一(ヴォーカル)らの面々。そして、フォトセッションに応じた兄・千住博氏は、ステージ上に投影する巨大な壁画を準備していた。

明氏は「やっぱり生で見て、聞いて頂きたい。生でしか出来ないこと、この空気、(大ホールの)空間がなければ、このコンサートは実現しない。デジタルのように見える部分も手で合わせています。アナログなのです。ここでは僕らの職人芸を見て欲しいです」と訴えた。

そして、2時間近くに及ぶコンサートに向けて「人間にとって必要なものを、改めて問いかけてみたい。みんなが生きていくうえで大切なエネルギー。僕らも試行錯誤しています。皆さまに伝わっていくものがなかったら、もう一度、一からやり直し。そういうつもりで、今日の演奏会に臨みます」と意気込みをみせていた。

▼ 千住真理子(ヴァイオリン)、千住明(指揮)、オーケストラ

※提供写真


▼ 千住博(絵画)プロジェクションマッピング/演奏=若林顕(ピアノ)

※提供写真