まずは「セックスしても構わない層」狙いで!

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職場にいる気立てのいい人、いわゆる「いい人」は、なぜ、モテないのでしょうか。

それは女性が男性を好きになる、つまり発情するためのセックスアピールが足りないためです。

ポイントは究極的には2つあります。ひとつは、人間的な魅力があること。話題が豊富、鋭い感性を備えているなど、魅力を感じる部分は人それぞれですが、つまりは「面白い」ということです。もうひとつは、異性としての魅力があること。これは見た目にオスを感じ、「女性が発情する」ということです。

「いい人」は、オスとしての魅力が足りないために、一緒にいて楽しくても恋愛に発展しないのです。では、どうすれば女性の発情メカニズムを発動させられるのでしょうか。

イケメンでお洒落で仕事もできて……という「どんな女も発情する男」になることができれば一番ですが、それを目指すのは、難しいし、かなり非現実的です。「いい人」はまず、「セックスしても構わない層」を狙うのがいいでしょう。女性に「まぁ、してもいいか」と思わせるレベルなら十分に実現可能です。私が考える、女性が「セックスしても構わない」と感じるための条件は2つ。(1)清潔であること、(2)自分を女性として大切に扱ってくれることです。すでに「気立てのいい人」なら、(1)はクリアしているでしょう。(2)は、女性を褒めるなど、喜ばせるための行動をするということです。といっても難しく考える必要はありません。

待ち合わせ場所に現れた女性には「すごくかわいい」でいいし、しばらく一緒にいる時間をすごしたなら「こんな時間がすごせるなんて夢みたいだ」と声に出せばいいのです。どう褒めようか考えてタイミングを逃し、結局伝えられないまま……というのが一番ダメ。褒め言葉は瞬発力が肝だということを覚えておきましょう。

ルックスやファッションに神経質になる必要もありません。絶対NGとだけ思われなければいいので、極端な肥満、極端にダサい、などでなければ全員にチャンスありと考えていいでしょう。

ただし、最終的にはライバルも存在するので、出会いを増やし、自分にハマる女性にめぐりあうための場を増やす努力をする必要はあります。平日は夜中まで仕事をして、休日は男友達と趣味に興じていれば、モテないのは当たり前。モテるための生活ができていないのです。

■シャツのボタンを2つ外してみよう

これまで述べたような条件はクリアしているのに恋愛に至らないとしたら、残る問題はアピール不足。意中の女性をデートに誘い、楽しい時間をすごしても、好意が伝わらなければ意味がないのです。

特に、男性は(早漏遅漏、大きさ、経験値など)セックスのことでコンプレックスを抱きがちです。ここぞというタイミングで女性をベッドに誘えない自信のなさが男性を「いい人」にさせてしまうケースがあるようです。

女性は男性ほど性器のサイズにこだわりません。というのは、セックス=挿入と捉えていないからです。自信のなさを隠すために挙動不審になるよりは「感じてほしいからどうしたらいいか教えて」と女性の要望を聞ける男性のほうが好印象です。大人の恋愛にセックスはつきものです。正面からぶつかって、うまく付き合っていきましょう。

セックスアピールという点では、男性は女性に比べて「見られている」という意識が低すぎます。女性は日ごろからメークをし、着飾り、ダイエットをして異性から選ばれるための努力を惜しみません。しかし男性は、「自分の外見的な長所を生かす」と言われても困ってしまうのではないでしょうか。デート中はシャツのボタンを1つ、2つ外すだけでも女性はドキドキするものです。色気を感じさせる外見についてもっと研究しましょう。自分が女性を選ぶのではなく、自分が女性に選ばれるのだと自覚することが大切です。

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カップルコンサルタント 西郷理恵子
1980年生まれ。西郷隆盛の弟、西郷従道の玄孫として東京に生まれる。日本性科学会会員。著書に『幸せにつながる恋愛革命〜非婚化&晩婚化時代のパートナーの見つけ方〜』。

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(カップルコンサルタント 西郷理恵子 構成=大高志帆 撮影=岡本 凛)