「一駅分歩く」を1ヶ月続けたら、いくら節約できて、どれほどの運動量になる?
健康のために、多少の距離なら歩くという人は多いのではないでしょうか。毎日の通勤であれば、一駅歩くだけでも運動にも節約にもなります。歩く習慣をつけておくと、災害や事故などで交通機関が使えないときも慌てることがありません。 今回は、一駅分だけ歩くことを1ヶ月続けた場合、いくら節約できるのか、運動量はどれくらいになるのかを解説します。
山手線の一駅あたりの平均距離は約1.14km
一駅といっても、地域によって距離には大きな差が出ます。地方だと一駅間が10km近い場所もあるため、今回は都心の電車を例にあげて解説します。山手線の場合だと、一駅あたりの平均距離は約1.14kmです。個人差はありますが、この距離を歩くとなると13分程度はかかります。 山手線でもっとも距離があるのは田町駅から品川駅までで、約2.2kmです。この距離を歩くと30分ほどの時間を要しますが、運動として考えると適度な距離といってよいでしょう。
一駅歩いたときの運動量と節約できるお金は?
先ほどの説明を踏まえ、ここでは田町駅から品川駅まで歩いた場合で見ていきましょう。田町駅から品川駅までの運賃は、ICカードの場合で片道146円、一日あたり292円です(JR東日本より)。これを1ヶ月(30日)続けると、8760円の節約になります。 次は、運動量です。1km歩いた場合の消費カロリーは、体重によって変わってきますが、体重が50kgの人が分速67メートルで歩いた場合、約39kcalとされています。 ※Keisanの計算ツールを使用 田町駅から品川駅までは2.2kmですから、例えば体重50kgの人が片道で消費するカロリーは「39kcal×2.2」で85.8kcal、往復で171.6kcalです。週休二日制と想定すると1ヶ月は22日ほどしかありません。22日で計算すると、消費カロリーは3775kcalです。
体力や時間に応じてルートを考える
節約しながら運動量も十分に取りたいなら、まず心がけたいのは早めに自宅を出て時間に余裕を持たせることです。そして、自分の体力に合った距離から始めてみましょう。都心の場合、一駅といっても距離は1kmにも満たないこともあります。 その場合は、アップダウンがあるルートを選べば、距離は短くてもそれなりに体を鍛えることはできます。もちろん、歩きやすい靴や鞄を選ぶのも必要なことです。 都心ならそう気にすることはありませんが、地方だと次の電車までの待ち時間が長い場合もあります。電車のタイミングが合わないときや待ち時間がもったいないときは、歩くことで節約にも運動にもなります。特に地方は、数km程度なら待つより歩くほうが早いというケースも少なくありません。気分転換も図りながら、時間に余裕を持って上手に節約をしてみましょう。
節約をするときはほどよい距離で
通勤のときは、何より勤務先に遅刻しないことが最優先です。節約や運動に気を取られて遅刻しては意味がありません。一駅といっても距離はさまざまです。実際に歩けそうな距離かどうかを考えて決めましょう。 今回例にあげた2kmほどの距離でも、歩くと30分前後はかかります。一駅歩くことを実践するときは、程よい距離を選んで時間に余裕を持って自宅を出ることが大切です。 出典 JR東日本 山手線内の普通運賃表 Keisan ウォーキングの消費カロリーの計算 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部