溺れた際のポイントは〝浮いて待つ〟
本格化する夏のレジャー・シーズン。溺れた時、どのような行動をとればいいのか?
福島市消防本部・水難救助隊の佐久間隊長に教えてもらいました。
井上アナ
「もし溺れた時はどのような対応を取ればいいか」
佐久間隊長
「一般的には“浮いて待つ”ことが大切とされています」
井上アナ
「どうしてもパニックになってしまい助けと大きな声で助けを呼んでしまうそれはダメですか」
佐久間隊長
「大きな声を出してしまうと体のなかの空気がなくなり沈んでしまう暴れることで体力も失うので“浮いて待つ„ことが大切です」
消防本部協力のもと、実際に私が体験してみました。
井上アナ
「足が付くか付かないくらいの深さです結構深いですね。本当にこのままの状態だと溺れてしまうような状態ですね」
浮く際のポイントは大きく3つ。
・1つ目が全身の力を抜く
・2つ目があごを上げる
・3つ目が話をせずに静かにすることです。
佐久間隊長
「おなかを出す感じです足をバタバタしてみましょう息がなくなっています大きく吸って我慢します最初は沈みます息を吸って止めてみましょう」
水中で体が浮くのは2%で98%は沈む
人が真水に入った際、水面に浮くのは体の2パーセントで98パーセントが沈むと言われています。そのため、その2%を口元に集中させることが重要です。
浮いた状態で両手をあげると体がどんどん沈んでいくのが分かります。
また溺れた人がいた際、気を付けるのが“不用意に助けに行かない”ことです。
助けた際、どのようなことが考えられるか実演してもらいました。
溺れた人がパニック状態の場合、水面に上がろうと救助者を引きづり落とす可能性がありその結果、2人とも溺れ命を失う恐れがあるといいます。
溺れた人がいた場合は、ペットボトルを使うことが有効です。少量の水を入ることで投げやすくなります。
佐久間隊長
「浮く際は、ラッコのように胸の前ペットボトルで抱えてあごを上にしてゆっくりと待つことが大切」
水の事故を防ぐうえで最も大切なのが、ライフジャケットの着用です。
井上アナ
「全く顔が沈まないのでどうしても顔が水に浸かるとパニックになるがライフジャケットを着ると顔が沈まないので精神的にも落ち着く」
佐久間隊長
「水難事故はいつ起こるか分かりませんので対策を十分に取り楽しい夏休みを過ごしてもらいたい」
命を失わないためにも私たち一人ひとりの意識の変化が求められています。
事故を防ぐため福島市消防本部では、こちらの4点呼びかけています。
水遊びの際、気をつける4つのポイント
・1つ目が単独行動しない。万が一の際、助けを呼びことができません。
・2つ目がライフジャケットの着用。スポーツ店や量販店でも取り扱っています。
・3つ目が天候を確認する。雨の影響で川などが増水している可能性があります。
・4つ目が飲酒しない。これは絶対にやめて下さい。
何かあった際は、速やかに119番通報そして海の場合は118番通報をしましょう。
楽しく水遊ぶをするからこそ、万が一に備え万全の対策を行わければいけません。