12日、富山県滑川市の住宅敷地内で生後10か月の赤ちゃんが倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認されました。赤ちゃんが寝ていたベッドのそばには窓があり、警察は誤って転落したとみています。全国で相次ぐ子どもの転落事故、専門家は「1歳前後の子どもの転落リスクは高い」と指摘します。

12日午前9時半ごろ、富山県滑川市の住宅で生後10か月の岩城杏ちゃんが敷地内の地面に倒れているのを親族が見つけ、その後、搬送先の病院で死亡が確認されました。捜査関係者によりますと当時、杏ちゃんは住宅の2階の大人用のベッドで寝ていて、そばには窓があり、ベッドから窓までは0歳児でもよじ登れるほどの高さだったということです。

また当時、窓は開いていて、警察は現場の状況などから杏ちゃんが誤って窓から転落したとみて調べています。杏ちゃんの死因は、頭を強く打ったことによる頭部外傷でした。

子どもが建物から転落する事故は、全国でー

子どもが建物から転落する事故は、全国で起きています。
2023年3月には名古屋市のマンションの7階から、当時2歳の双子の男の子が転落して死亡する事故が起きました。

消費者庁によりますと、こうした建物から転落する事故で亡くなった9歳以下の子どもの数は、2020年までの5年間で21人にのぼっています。最も多いのは3歳と4歳で、ベランダからの転落が最多となっています。

東京都はベランダからの転落を想定した実験を行いました。
その様子をおさめた映像をみると、110センチの高さの手すりに手が届く子どもたちは、ほとんどが簡単に乗り越えていったほか、2歳の子どもでも自分で足場を使ってよじ登ることができました。