富山市の岩瀬浜沖で座礁し、移動を試みていた外国貨物船が25日、伏木海上保安部に救助を要請、乗組員13人が自衛隊のヘリで救助されました。13人にけがや体調不良などはないということです。

伏木海上保安部によりますと、25日午前11時20分ごろ、今月19日から富山市の岩瀬浜沖で座礁していた外国貨物船から伏木海上保安部に、船内の発電機が動かなくなり、非常用発電機も動かないとして乗組員の救助を求める要請が入りました。

提供:伏木海上保安部

海上保安部を通じて航空自衛隊小松救難隊のヘリコプターが出動し、乗組員13人全員をつり上げて機内に収容、約50分後に富山空港に搬送したということです。13人にけがや体調不良を訴える人はいないということです。

座礁して動けなくなっていたパナマ船籍の貨物船「DONG YU(ドン・ユ)」は今月19日富山港に向かっていたところ、富山市の岩瀬浜から100メートルの付近で浅瀬に乗り上げ動けなくなり、これまで船主が手配したタグボートで移動させる作業を試みていましたが、悪天候などの影響で作業が進んでいませんでした。

提供:伏木海上保安部

貨物船は当初の位置から東に200メートル流されていて、左舷に10度から12度傾いていますが、浸水の程度や移動後に航行が可能かどうかは不明です。

今後の対応は決まっておらず、船主側で対応を協議しています。