「自己評価が低い人」の心理を「ボールの飛距離=自分の力」で表した漫画に「分かる」「完全に自分」の声

わかりみ。

» 2018年05月12日 07時30分 公開
[福田瑠千代ねとらぼ]

 自己評価が低い人の心理を描いた漫画がTwitterに投稿され、分かる! と反響を呼んでいます。


 デザイナーでイラストレーターのすぴかあやか(@spicagraph)さんが「自己評価が低いひとのめんどくさい心模様」と題して投稿したもので、“ボールの飛距離”という概念を通してやや抽象的に自己評価をめぐる心理を描いています。

「自己評価が低い人」の心理を「ボールの飛距離(自分の力)」で表した漫画に「分かる」「完全に自分」の声

 漫画ではまず、自己評価が高い人は自分が投げたボールの飛距離=自分の力が分かっていると定義。逆に自己評価が低い人はそもそもボールが見えていない状態だとしています。

 しかしボールが見えていなくても、ボールを投げた先に“壁”があればボールは跳ね返ってきます。“跳ね返り”とは仕事や趣味における周囲の評価の例えで、ボールが手元に「バシッ」っと戻ってきた手応えによって、自己評価が低い人でも自分の力を知覚することができるのです。

 漫画ではこうした“ボール”や“壁”が存在する空間を元に、自己評価が低い人が陥りがちな思考のワナについて、数パターン描いています。


壁を疑ってしまう

 自己評価が低い人でも、周囲が認めてくれるようになると次第に学業や仕事が楽しくなってくるものです。漫画でも、ボールを壁に投げるのが楽しくなってきた主人公はどんどん笑顔でボールを壁に向かって投げるようになってきます。ところがそんな折、“へこむ出来事”が頭上に「ガンッ」と直撃。「もしかしてこの壁が凄かったのでは…?」と、一気に自信を失い、疑心暗鬼に陥ってしまいます。

「自己評価が低い人」の心理を「ボールの飛距離(自分の力)」で表した漫画に「分かる」「完全に自分」の声

 壁の有無にかかわらずボールの飛距離を知っている=自己評価が高い人と違い、自己評価が低い人は壁からの反響(周囲の評価)に依存しがち。ちょっとしたことでせっかくの自信が揺らいでしまうのは非常に共感できます。


自分ではなくボールの方に価値があると思い込む

 へこむ出来事にもめげず、再びボール投げに精を出す主人公。そこへ、壁とは違う方向から来た人が「すてきですね」と声をかけてくれます。これには主人公も高揚を隠せません。「ああ、これね!!」とボールを手で持ちニッコリ。しかしここにもワナが潜んでいました。褒められたのは自分自身ではなく、ボールの方だと認識してしまっている主人公。これでは褒められても、自己評価が高まるとは限らないのです。

「自己評価が低い人」の心理を「ボールの飛距離(自分の力)」で表した漫画に「分かる」「完全に自分」の声

 漫画の欄外では「※ボールが体やお金の場合メンヘラコースへ」とも。容姿や収入への評価は必ずしも内面的な自己肯定にはつながらないため、そこに依存してしまうのも確かに危険かもしれません。


褒められても信じない

 ボールを褒められ上機嫌な主人公は、「わたしにはこれしかないや」と、ボールを壁に投げ続けます。ところがまたもや先ほどの通行人が「あなたはそのままですてきですよ」と、言葉を投げかけてきます。素直な賛辞で、通常であれば喜ばしいことです。ところが自己評価が低い人である主人公は「このひと大丈夫…?」と、褒めてくれた人を完全に奇異の目で見つめ返してしまうのでした。

「自己評価が低い人」の心理を「ボールの飛距離(自分の力)」で表した漫画に「分かる」「完全に自分」の声

 いきなりお世辞を言われても、単なるお世辞か裏の意図でもあるのではと、むしろ疑ってかかってしまうの、よく分かります……。


 こうしたマイナス思考あるあるを集めた漫画に対し、Twitterでは「完全に自分」「わかります…!」「私の場合『そのままでステキですよ』と言われると『そのままってどういうことだろう』ってなるんです」「逆に自己評価高い人の心理状態が知りたい」といった声が。

 また、一部には比喩表現が理解しきれなかったという声もあり、それに答えるため作品内容の解説を試みるツイートもいくつか投稿されています。この記事での解説も、漫画のいち読者である筆者の目を通したものにすぎません。ボールと自己評価について漫画を読んで考えてみることで、日々をより楽しく生きるヒントが得られるかもしれません。

画像提供:すぴかあやか(@spicagraph)さん

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/07/news109.jpg 「ロッチ」中岡、顔にたっぷり肉を蓄えた激変ショットに驚きの声 「これ…ヤバいって」「すごい変身っぷり」
  2. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  3. /nl/articles/2405/06/news040.jpg 「東京チカラめし」約2年ぶりに東京で“復活” まさかの出店場所に驚き「脳がフリーズしそうに」
  4. /nl/articles/2405/03/news025.jpg 「今までなんで使わなかったのか」 ワークマンの「アルミ帽子」が暑さ対策に最強だった 「めっちゃ涼しー」
  5. /nl/articles/1611/04/news117.jpg 「ヒルナンデス!」で道を教えてくれた男性が「丁(てい)字路」と発言 出演者が笑う一幕にネットで批判続出
  6. /nl/articles/2405/07/news114.jpg 大谷翔平がエスコート 真美子さん「ドジャース奥様会」に再び登場で頭ひとつ抜き出る
  7. /nl/articles/2405/08/news030.jpg 「新紙幣出てきたんだけど」 レジで“千円札”見た若者がポツリ→まさかの正体にショック広がる 「そうだよねえぇ」
  8. /nl/articles/2405/07/news043.jpg 16歳お姉ちゃんと0歳弟、赤ちゃんが泣くとすぐに抱っこして…… 愛をそそぐ姿に「愛しさ溢れてて号泣」「いいね1万回押したい」
  9. /nl/articles/2405/05/news018.jpg 地元民向け“バリカタ仕様”の袋麺だと思ったら……思わぬ落とし穴に「トラップ仕掛けられてる」「自分も引っかかった」
  10. /nl/articles/2405/06/news001.jpg 川をせき止めるほどのゴミ→ボランティアがを徹底的に掃除したら…… 見違える変化に驚き
先週の総合アクセスTOP10
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評