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明順応・暗順応には一定の時間がかかる。そのタイムラグを利用して面白い展開を作ろう! ~Learning from: アニメ「豚のレバーは加熱しろ」

主人公「そうだ、そのまま火の近くにいろ。そうすればお前の瞳孔は閉じ、桿体細胞の視物質はどんどん消費されていく。――それが明順応だ!」
主人公「人間は暗いところに目を慣らすのには時間がかかる。いまのお前の目ではジェスの姿は見つけられないはずだ!」

アニメ「豚のレバーは加熱しろ」(第3話)


▶1

アニメ「豚のレバーは加熱しろ」の第3話に、こんなシーンがありました。


ある夜、ジェスという少女が悪漢に狙われていた。

われらが主人公は、ジェスを守るために一計を案じた。すなわち――彼はまず、悪漢を焚火の傍に誘導した。やがて悪漢の目は明るい環境に順応し、暗いところが見えづらくなる

というわけで、悪漢のすぐ傍をジェスが駆け抜けるが、悪漢の目にはそれが見えない!ジェスは無事生き延びたのだった。


「明るい場所に慣れた目には暗いところが見えづらい/暗い場所に慣れた目には明るいところが見えづらい」という現象を利用した戦術ですね。


▶2

堅苦しい言葉を使うと「明順応・暗順応には一定の時間がかかる→そのタイムラグを利用した戦術」――バトルものなどでちょくちょく見かけますが、しかしもっともっといろいろ活用できそうだなと思います。


例えば――舞台は剣と魔法の世界。

主人公は魔法使いで、特に火の魔法を得意としている。

ある夜、上級魔人との戦いで主人公は火の魔法を連発した。

しかし魔人は笑う「フッフッフ……効かぬなぁ。人間ごときの魔法なぞ効かぬわ!」。だが主人公は火の魔法を撃ち続けた。魔人が言う「おい、人間。いい加減に諦めたらどうだ?いまのお前は滑稽を通り越して哀れに見えるぞ」。

と、その時だった。主人公が手を止めた。そして言った「魔人よ。その言葉はそっくりそのままお前に返すよ」。

魔人が口を開いた。しかし彼が言葉を発することはなかった。いつの間にか魔人に近寄っていた勇者が魔人の首をはねたのだ!

つまり、主人公は魔人を倒そうとして火の魔法を放っていたのではない。魔人の目を明るい環境に慣れさせ、暗がりを通って魔人に接近する勇者の姿を見せないことが狙いだったのだ。

……なんて具合ですね。


▶3

よりユニークな例を考えてみましょう。


例えば、ゴジラやレッドキングのような巨大怪獣と戦うエピソード

まずは、自衛隊が全火力をもって怪獣の目を明るい環境に慣れさせる。しばらく後、暗い場所で待機していた正義のヒーローが登場。夜目が利かなくなった怪獣をぶちのめす。

まさに人類とヒーローの共闘である!――とか。


もしくは、物語の舞台を都会の高層ビルにして、敵味方入り乱れて戦うなんて展開はどうか。

最初は明るい部屋で戦っていた一同。

ところがやがて、誰かが照明のスイッチに触れた。部屋は真っ暗になり、その場にいた全員の目が見えなくなる。一同大パニック!そして始まる大混戦!間違って仲間を攻撃したり、敵と思ってぶん殴ったらじつは壁で大けがをしたりして、あちこちから悲鳴が上がる。

さらに、元々暗い部屋で戦っていた者がそこにやってきたから大変だ。彼だけは皆の姿がはっきり見える。かくして無双展開になった――とか。


皆さんもぜひ、「明順応・暗順応には一定の時間がかかる→そのタイムラグを利用した面白い展開」をご自身の作品に取り入れてみてくださいねー。



あなたの創作のお役に立てば幸いです。

それでは佳きクリエイティブ・ライフを!!


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