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「余計なことをしない」って本当に大事

こんにちは!

今回も、あなたの人生をウェルビーイングにする思考のヒントをお伝えします。

ウェルビーイング(well-being)とは?

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。

公益社団法人 日本WHO協会


今回お伝えするのは、「余計なことをしない」ことの効用です。

「余計なことをしない」を意識して実践するだけで、自分自身の無駄な疲労を抑えるだけでなく、チームメンバーやパートナーなど他人にとっても好影響をもたらします。

この記事では、「余計なことをしない」ことがもたらすメリットや、その実践方法について詳しくご紹介します。

仕事や家事・育児をスムーズに進めてストレスを減らしたい方は、ぜひさいごまで読んでみてくださいね!

「余計なこと」とは何か?

まずは、「余計なこと」とは何なのかを明らかにしておきましょう。

今回は、以下のような陸上のたとえを使って考えてみます。

陸上『400m走』の世界記録は、ウェイド・バンニーキルク選手の43秒03ですが、4人でバトンを繋いで走る『400mリレー』の世界記録はそれより6秒以上速い36秒84(ジャマイカ代表)です。

このリレーの記録は、ウサイン・ボルト選手の100m走での世界記録を4倍したタイムよりも速いのです(9秒58×4=38秒32)。

※記録はすべて2020年9月時点のもの。

ここで400mリレーでは1人100mずつと決まっているのに、そのうち1人だけ150mや200mを走ってしまうことが「余計なこと」です。

また、100m走の試合に出場しているのに、ゴールを超えて200mも300mも走ってしまうことも「余計なこと」です。

つまり「余計なこと」とは、

  • 自分の持ち場をまもらないこと(持ち場からはみだしてしまうこと)

  • 自分にあたえられた課題を理解していないこと

だといえます。


だれからもとめられていないことをやってしまい、周囲に迷惑をかけてしまうこと。

これが「余計なこと」なのです。

「余計なこと」をするデメリット

ではこの「余計なこと」をすると、どんなデメリットがあるでしょう。

先ほどの続きで、陸上にたとえ考えてみます。

400mリレーで1人だけ100m以上走ると、周囲が混乱します。あなたからバトンをうけとるはずだった次の走者はパニックになり、チームの他メンバーも怒りを覚えるでしょう。

また、100m走の試合に出場しているのにゴールを過ぎでも走り続ければ、大会運営者も他の選手たちもウンザリします。あなたをどう扱っていいか困惑するでしょう。

くわえて、このどちらのたとえでもあなたは当初予定の100m以上を走っているので、本来よりも必要以上に疲れてしまうことでしょう。

つまり「余計なこと」をすると、以下の2つのデメリットが生じるのです。

  • 周囲が迷惑する

  • あなた自身が疲弊する


「余計なこと」をすると、他人もあなたも得をしないばかりか損しかありません。

だれにもメリットがない。それが「余計なこと」なのです。

「余計なこと」をしないメリット

ならば、わたしたちがやるべきことは明白です。それは「余計なことをしないようにする」ということです。

では「余計なこと」をしないと、どんなメリットがあるのでしょうか。
先ほどお伝えした「余計なこと」をしたときのデメリットを回避できるだけでなく、以下のようなメリットが期待できます。

  • チーム全体のパフォーマンスが上がり、周囲のメンバー全員がハッピーになる

  • なにより、自分自身がムダに疲弊しなくて済む


ここでも陸上にたとえましょう。

1つ目は、400mリレーであなたは自分の持ち場である100mだけを全力で走り切ることに集中するということです。あなたが持てる力を発揮して最速で走り、最高のバトンパスをすれば、400m合計(100m×4人)での合計タイムというチームのパフォーマンスは最高のものになります。他のチームメンバーは大よろこびです。

2つ目に、あなたは目の前の100mだけに全力集中できるので、必要以上の長い距離を走ってしまうことで生じる「肉体的疲労」も、本来必要でないことまで考えることによる「精神的疲労」もなくなります。カラダもココロもムダに疲れることがなくなり、心身ともに楽(らく)になるのです。


「余計なこと」をしなければ、それをしたときのデメリットが回避でき、それをしなかったメリットも得られます。まさに、一石二鳥です。

だから、「余計なこと」は、しないに限ります。

「余計なこと」をしないために、わたしたちができること

ではさいごに、わたしたちが日々のなかで「余計なこと」をしないために実践したい、大切な心がけをお伝えします。

それは、

  1. おおきな仕事は、1人でやるよりみんなで手分けする

  2. 手分けしたなら、あとは他の人の邪魔をしない

ということです。

なお、ここでいう「仕事」とは、ビジネスの現場のほか家庭における家事や子育てなども含みます。家事・育児も立派な家庭内「プロジェクト」であり「仕事」です。

まず1つ目の「おおきな仕事は、1人でやるよりみんなで手分けする」とは、「役割分担」するということです。

かんたんな仕事なら1人でやったほうが早い場合があります。しかし大きな仕事になると、1人でやることは困難です。全社的なビッグプロジェクトも、夫婦での子育てもそうです。こんなとき、無理に自分だけでやろうとするのではなく、他人の力を上手につかうという発想をもつことが仕事のクオリティを上げるには大切です。適材適所で、それが得意な人に「役割分担」をした方が、チームのパフォーマンスが上がるのです。それぞれの担当者に「任せ切る」のがチームのためです。

2つ目の「手分けしたなら、あとは他の人の邪魔をしない」とは、自分の能力や期待を「わきまえる」(弁える)ことです。

「余計なこと」をして他人の邪魔をしてしまえば、チームのパフォーマンスが低下します。また人間関係をこわす原因にもなります。そのときだけでなく将来のチーム運営にもマイナスの影響が生じる可能性もあるのです。

そのため「余計なこと」は、絶対にやってはいけません。それなのにこの「余計なこと」をやってしまう人が世の中に存在するのは、自分のできること(能力)や周囲から任されていること(期待)を正しくわきまえていないからです。

いくら自分がウサイン・ボルト選手のようにだれよりも早く走れる能力があると自負しているからといって、勝手に200mや300mを走ってしまえば400mリレーで勝つチャンスを逃してしまいます。また、もし個人で400m走の試合に出場したところで、大した成果は得られないでしょう。いくら基礎的な能力が高くとも、日ごろから100m走に適したトレーニングしかしていない人は400m走の専門ランナーに勝つのは困難です。

個人の能力や期待をはみだした「スタンド・プレー」や「でしゃばったマネ」は、チームのパフォーマンスを下げます。そして、あなたの評価と評判をも下げます。「余計なこと」は、あなたの心身を不必要に(ムダに)疲弊させるだけでなく、あなたを社会的に生き辛くもさせるリスクがあるのです。

逆に、「余計なこと」をしなければ、心身の健康を維持でき、周囲との人間関係も良好に保てる可能性が高まります。

これは「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた」状態、つまり「ウェルビーイング」な状態です。

ウェルビーイングな人生を手に入れたいならば、仕事でも家庭でも「余計なこと」をしないことが大切です。「余計なこと」をせず、自分自身のためになることや周囲から期待されていることに全力を尽くしましょう。

その先にはきっと、ウェルビーイングな人生が待っています。

今回は以上です。

この記事が、あなたの人生をちょっと良くするきっかけになればうれしいです。

今日という日が、あなたにとって最高の一日になりますように。
それでは、Have a great day !!!


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