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外分泌腺の3つの分泌様式(開口分泌・アポクリン分泌・ホロクリン分泌)

外分泌腺の3つの分泌様式

外分泌腺の3つの分泌様式(開口分泌・アポクリン分泌・ホロクリン分泌)

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分泌の様式には開口分泌、アポクリン分泌、ホロクリン分泌の3種類があります。

<開口分泌>
開口分泌はエクリン汗腺(小汗腺)などで見られる一般的な分泌様式です。

分泌物は細胞内に脂質二重層で包まれた分泌小胞という形で蓄えられています。
開口放出による分泌様式が開口分泌です。
分泌時には、分泌小胞が細胞膜の脂質二重層と癒合して、中身だけ放出されます。これを開口放出(エクソサイトーシス)といいました。

<アポクリン分泌>
アポクリン分泌は離出分泌とも言われます。細胞質の一部がくびれ、ちぎれて分泌物となります。
有機物を多く含む分泌物を出せるのが特徴で、腋窩などにみられるアポクリン汗腺(大汗腺)や乳腺の分泌がこの形式です。
アポクリン汗腺が出す分泌物は、はじめは無臭なのですが、皮膚の常在細菌と反応することによって、臭いがでてきます。

ヒトでは、その意義は薄れましたが、動物にとってはフェロモンとして作用いたします。
アポクリン汗腺がアポクリン分泌するのは、当たり前すぎて、問題になりません。別名もしっかりと覚えておいて下さい。

大汗腺は離出分泌を行なう= アポクリン汗腺はアポクリン分泌を行なう
です。必ず覚えてくださいね。

<ホロクリン分泌>
ホロクリン分泌は全分泌とも言われます。腺細胞の細胞質内に脂質滴が充満し、腺細胞そのものが変性し、全体が分泌物となり排泄されます。
これは脂腺に見られる分泌様式です。
細胞膜は脂質二重層でできているので、脂質を分泌しようとしても、開口放出では上手く分泌できないのでしょう。

だから脂腺はホロクリン分泌(全分泌)です。

アポクリン汗腺がアポクリン分泌するのは、当たり前なので問題になりません。出題されるなら「別名」が狙われやすいです。「大汗腺は離出分泌する」も同じ内容であることが注意です。いくつも名前を覚えなければならないのは面倒くさいかもしれませんが、別名があるくらい大切な内容なんだと思い、がんばってください。

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