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「権力をとらずに世界を変える」ことは可能か?──『国家に抗するマルクス』刊行記念イベントのお知らせ

【登壇者】

隅田総一郎
廣瀬純

【日時】

2023 年7 月29日(土)18:00~20:00

【会場】

出町座
(京都市上京区三芳町133。出町柳駅より徒歩5分)

【イベント内容】

「権力をとらずに世界を変える」ことは可能か?
これまで左派・リベラルは国家権力や支配階級の打倒を追求してきたが、実際に打倒したあとの世界には、どんな光景が広がっているだろうか?左派勢力は、仮に国家権力を掌握したとしても、権力関係それ自体を消滅させることはできないというジレンマを抱えている。これを乗り越えるには、国家と権力の関係や、国家を不可欠な構成要素にする現在の資本主義社会システムを緻密に分析する必要がある。

そうはいっても、国家を持たない社会を想像するのは難しい。また、権力を独占していない国家を想像することも難しい。しかし、マルクス、フーコーをはじめとする権力論を紐解いていくと、国家はそれ自体が権力の源泉ではないことが見えてくるのだ──。
緻密な分析から別の社会への想像力を拓く刊行記念トークイベント。どうぞお見逃しなく!

【登壇者プロフィール】

隅田聡一郎(すみだ・そういちろう)
1986 年生まれ。大阪経済大学経済学部専任講師。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了後、カール・フォン・オシエツキー大学オルデンブルク哲学研究科客員研究員、ベルリン・ブランデンブルク科学アカデミー客員研究員などを経て現職。専門は、社会思想史、現代資本主義論、批判理論。2023年6月に初の単著『国家に抗するマルクス──「政治の他律性」について』(堀之内出版、2023年6月刊行予定)を刊行したほか、共著に『マルクスとエコロジー──資本主義批判としての物質代謝論』(堀之内出版、2016 年)等。

廣瀬純(ひろせ・じゅん)
1971年東京生まれ。批評家。1999年、パリ第三大学映画視聴覚研究科DEA課程修了。2004年4月、龍谷大学経営学部講師に就任、現在は同大学同学部教授。フランス現代思想、映画のほか、政治学や社会運動についての著書多数。
著書に『シネマの大義 廣瀬潤映画論集』(2017、フィルムアート社)、『三つの革命 ドゥルーズ・ガタリの政治哲学』(佐藤嘉幸との共著/2017、講談社)『資本の専制、奴隷の叛逆 「南欧」先鋭思想家8人に訊く ヨーロッパ情勢徹底分析』(2016、航思社)『暴力階級とは何か 情勢下の政治哲学2011-2015』(2015、航思社)『アントニオ・ネグリ 革命の哲学』(2013、青土社)『絶望論 革命的になることについて』(2013、月曜社)『蜂起とともに愛がはじまる 思想/政治のための32章』(2012、河出書房新社)『シネキャピタル』(2009、洛北出版)『闘争の最小回路 南米の政治空間に学ぶ変革のレッスン』(2006、人文書院)

【参加費】

1,500円(※オンライン配信なし)

【お申込み方法】

下記フォームよりお申込みください。


【問い合わせ先】

CAVA BOOKS: info@cvbks.jp


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