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速くなるために跳ぶ~アンクルホップ(リバウンドジャンプ)編

皆さん、こんにちは
ジムトレーニング担当江見です。

今回は速く走るための体力要素の一つ「跳ぶ」ことについて、研究論文なども踏まえてお伝えします。

走り革命理論の中身にもある「アンクルホップ」(別名:リバウンドジャンプ)を使って、力みなく短い接地時間で高く跳びましょう!という感じになります。
※)今回は、アンクルホップのhow toではありませんのであしからず!!

~内容~
・アンクルホップ~ストレッチショートニングサイクル~
・アンクルホップと走りの関係~論文紹介~


アンクルホップ~ストレッチショートニングサイクル~

アンクルホップ(別名:リバウンドジャンプ)は、ストレッチショートニングサイクル(SSC)という筋の伸長-短縮のメカニズムをうまく利用して跳びます。
このストレッチショートニングサイクルは【プライオメトリックス】とも【筋の可逆的反応】(筋の戻ろうとする反応)と呼ばれたりもします。

◇ストレッチショートニングサイクルの使用例
・アンクルホップ
・反動を利用したジャンプ
・縄跳び
・各種スポーツ動作 などなど

このストレッチショートニングサイクルを上手く使うためには
・伸張反射(筋が戻ろうとする反射)
・予備緊張(事前準備)
・弾性エネルギー(腱の力)
などを活かすことでより上手く使えるようになります。

この機能を上手く使うことで、自身のスプリント効率がグッと上がります。
要は、自身の力(意識的に出そうとする力)は少なくしながら、大きな力が使えるということになります。


◇アンクルホップ(リバウンドジャンプ)と走りの関係

ここからは、アンクルホップをリバウンドジャンプと呼びながらお話します。

リバウンドジャンプとスプリントを調べた研究は、何例か報告されています。

陸上競技選手のリバウンドジャンプにおける発揮パワーとスプリントパフォーマンスとの関係を見た結果では、最高速度が高い選手ほどリバウンドジャンプ能力が高いことが報告されています。
※リバウンドジャンプの指標:接地時間と滞空時間から算出。接地時間が短ければ短いほど、滞空時間が長ければ長いほど能力が高い
※60mスプリントでの研究

つまりは、スプリント速度を上げていくための重要な体力的な要因の一つとしてできるだけ短い接地時間で高く跳ぶこと(上手くリバウンドジャンプすること)が挙げられています。

もう一方の考え方で、
リバウンドジャンプジャンプは高く跳べるのに、速く走れない人は

➢スプリントスキルが足りていない可能性

を考えられることもできます。


そんな時は、走り革命理論の出番です。
ちなみにこのジャンプ能力と走りの関係性ですが、トップレベルになればなるほど関係性は小さくなることも指摘されています。

あくまでも個人的な意見ですが、よりトップになるとより高いスキルが求められるのではないかと思います。

筋力や筋の発揮をトレーニングしていくことは、ジムトレーニング担当として推奨していきますが、まずはなによりスキルを身に着けることが最優先として、より高みを目指すための手段としてトレーニングを活用してください!

トレーニングに興味がある方は、走りの学校ジムトレーニングでお待ちしております!

ジムトレーニング担当・走りの学校研究室担当
江見

引用・索引
1)岩竹 淳ら, 陸上競技選手のリバウンドジャンプにおける発揮パワーとスプリントパフォーマンスとの関係,体育学研究47 253-261,2002

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