「使命感」について考えてみた~責任と使命の違い、使命感の必要性や持ち方を解説~
皆さん、こんにちは。
これまで様々な人材育成プロジェクトに携わってきましたが、人材育成を行う根源的な理由は「活躍するため」だと私は考えています。イキイキと目覚ましく活動していること、そして、自ら設定したミッションをクリアしていること。それが、私の考える「活躍」です。
私が代表を務めるハピオブでは「すべての人が活躍する社会をつくる」というビジョンを掲げ、人材育成や組織開発のサポートをしています。特に日本は、人口減少社会であり超高齢化社会です。ひとりでも多くの人が「活躍しなければいけない社会」とも言えます。
今回の記事は、人が活躍するために欠かせない「使命感」についてまとめました。使命感の必要性については、私自身の個人的な見解だけでなく、多くの偉人たちもその必要性を著書などで語っています。抽象的な概念ではありますが、できる限りわかりやすく言語化してみたつもりです。
「使命感」とは
「責任感」という言葉の方が、多くの人にとって馴染みのある言葉かもしれません。小学校の通知表の「行動の記録」の欄にも責任感という項目が、かなり昔からあります。(私の小学校時代にもありました)
なんとなく「責任感を持つことが大事」と私たちは教わりながら大人になっていくワケですが、その理由や言葉の意味について学ぶことはありません。昔ながらの背中を見て学ぶみたいなジャンルかもしれませんね。
責任と使命の違い
責任感と使命感の言葉の違いは「受動的か能動的か」です。誰かに与えられたものは「責任」であり、自分でつくり出すものが「使命」で。どちらも社会の中で働くためには欠かせませんが、活躍するためには自分でつくり出す使命があった方が良いと私は考えています。
「使命感」は必要なのか
普段から使命感をもって働いている人はほとんどいません。一方で、責任感をもって働いている人は多いでしょう。前述したように、責任感は社会の中で生きていく上で大事な価値観であることを私たちは教わって育つので、当たり前と言えば、当たり前かもしれません。
しかし、与えられた責任だけで働く人生は、本当に「イキイキと目覚ましく活動している」と言えるでしょうか。多くの人が、この問いに「ノー」と答えるかもしれません。ただ、私は「捉え方を変えること」に挑戦してほしいと考えています。
確かに責任は受動的ですが、受動的なものを能動的に「変える」ことは可能です。つまり、責任を使命に置き換えることは可能です。使命感の必要性を考える上で大切なのは、最初からつくり出そうと考えるのではなく、与えられた責任の中から使命を見出すアプローチだと思っています。
「使命感」を持つために
コミュニケーション心理学では「リフレーミング」という技法が使われています。最近では人材育成や組織マネジメントの領域でも活用され始めています。物事を見る枠組み(フレーム)を変えて、違う視点で捉えることです。
使命感を持つためには、このリフレーミングのスキルを高めることが大事であると私は考えています。分かりやすいところで言えば、言葉の言い換えをしてみる、などです。ネガティブな感情をポジティブな感情に捉え直すことで、事実は変わらずとも感情は変化させることができます。
「責任」は、与えられるものという特性ゆえに、ネガティブに捉えられることが多いかもしれません。しかし、使命として捉え直す(リフレーミングする)ことできれば、現状はもっとポジティブになるかもしれません。それが結果として「活躍」につながります。
私が感じた「使命感」
私が使命感の必要性を考えたのは、社会人になったばかりの頃でした。東日本大震災の被災地支援のために、宮城県石巻市を訪れたときのことでした。私自身、未曾有の出来事に居ても立っても居られず、強烈な責任感で被災地へ向かいました。
しかし、現地で待っていたのは、この出来事を受け入れ、全力で前を向いている人々の姿でした。とあるおばあちゃんが「被災した私たちだからこそできることがある」と言いました。責任とも取れそうな言葉ですが、とても素敵な笑顔で話をされていました。そして、イキイキと瓦礫処理をしていました。
私が感じたことが本心かどうかはさておき、そのような姿を見て私は「生かされている喜び」という視点から人生を捉え直しました。確かに人生は責任で満ち溢れているかもしれませんが、それを使命を捉え直すことができ、それは生かされている自分達にとっては光栄なことだと。
「使命感」のきっかけを
私は普段から「人を育てる」ことがとても身近な環境で過ごしています。常に心がけていることは「使命感を感じるきっかけ」を提供することです。もっと分かりやすく言えば、「捉え方が変える意味や意義」を体感してもらうことです。
私は東日本大震災の被災地支援の中で気付けましたが、あの時の気付きを研修や人材育成のプログラムの中に取り込むことは可能です。この記事も、その取り組みのうちのひとつです。責任を使命として捉え直してみる。それが皆さんが活躍する一歩であり、社会の中でキャリアアップしていく方法でもあると私は考えています。
アナタの働くに「使命感」を
最後にお知らせですが、私が代表を務める合同会社ハピオブでは、インターシップや副業(複業)ができる環境を整え、多くの人が自分と向き合う、新しいコトに挑戦する機会を提供しています。高校生もいれば、社会人もいます。
私たちの事業である「教育支援」を通して、アナタの働くことにおける「使命感」について考えてみませんか。自分と向き合うためには、何かを求められる環境と同じ課題に取り組みながら対話できる仲間が必要です。
もしも興味がある人がいれば、私のTwitterからダイレクトメッセージをいただけると幸いです。ご連絡をお待ちしています。
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