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「綿密」「精密」「厳密」「緻密」の違い

「綿密」の辞書的な意味と使用例

「綿密」の辞書的な意味は?

詳しくて、細かなこと。注意がすみずみまでいきとどいて、手抜かりがないこと。また、そのさま。

「綿密」の使用例は?

綿密に調べる、綿密な調査、綿密な計画、綿密に計画を立てる、綿密に調査する、綿密に計算する、綿密な取材、綿密な打ち合わせ、綿密に観察する、綿密な計算
「綿密」は、人の動作に関連する語に用いられているようだ。

「精密」の辞書的な意味と使用例

「精密」の辞書的な意味は?

くわしくこまかいこと。こまかくゆきとどくこと。また、工作物の細部にいたるところまで正確で、巧みにできていること。また、そのさま。

「精密」の使用例は?

精密射撃、精密化、精密な測定、精密な加工、精密な機械、精密部品
「綿密」とは対照的に、「精密」はモノに用いられることが多そうだ。

「厳密」の辞書的な意味と使用例

「厳密」の辞書的な意味は?

きびしくすきがないさま。厳重でこまかいさま。また、厳正で公平なさま。

「厳密」の使用例は?

厳密に言う、厳密に守る、厳密な報告、厳密に従う
「厳密」も、人間の動作に関する語に用いられている。ただ、”厳”という漢字から、より細かいような印象を抱く。

「緻密」の辞書的な意味と使用例

「緻密」の辞書的な意味は?

① きめがこまかいこと。
② 細工がこまかくこみいっていること。丁寧なこと。
③ こまかく、くわしいこと。ゆきとどいていること。精密で、すぐれていること。

「緻密」の使用例は?

緻密な紙、緻密な泡、緻密な仕事ぶり、緻密に練り上げた計画、緻密な計算、緻密な作戦
「緻密」は、モノに使うことが多そうだ。

まとめ

それぞれの語に共通して「詳細」という意味が含まれています。しかし、
「綿密」には「人の行為や注意がすみずみまで行き届いていること」
「精密」には「モノの細部にいたるところまで正確で、巧みにできていること」
「厳密」には「抜け目がなく、厳重で細かいこと」
「緻密」には「きめ細かいこと。細かいところまで注意が行き届いていること」
というニュアンスが含まれているので、そこで区別をつけることが出来ます。

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