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痕跡を残す建築

現在、個人的に「痕跡」というワードに着目している。

砂浜で誰かが引いたコートの跡が残っていれば、その痕跡をそのまま利用したり、コート引いた主がどれくらいの規模で遊んでいたのか大体想像できたりする。砂山が残っていれば、その痕跡を自分で上書きしたり、反対に壊してリセットしたりすることができる。
この様に前者が残した痕跡は後者が利用したり、想像したり、上書きしたり、リセットしたりすることができ、全く関わりのない前者と後者をつなぐ同時期でなく対面でもないコミュニティを作っていると考える。

これを、何か建築として落とし込むことはできないだろうか。例えば駅舎は、多種多様な人が利用する一方で、毎日のルーティンの一部に組み込まれ、利用時間が各々限定されている。決して交わらない時間帯で同じ人たちが毎日利用している。ここに、痕跡という要素を加えることで何か交わらない人たちがつながるコミュニティの場にならないのだろうか。それは、今まで物理的に交わらなかった観光客と地域住民、学生やサラリーマンとお年寄りなどをつなぐ地域の痕跡広場としての可能性が駅舎にはある様な気がする。

まぁ、まだまだおとぎ話でふわふわした話。絶賛瞑想中ー。頑張ろうー。建築って難しいー。

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