僕のセリフを読んでくれ!

こんばんわ、黒曜《こくよう》と申します。

昨今の騒動によって、例に漏れず自分も暇を持て余していたので、せっかくなら僕の大好きなラジオにお便りを送ってもらえる人を増やしたい!!

と思ったのですが、もう既にお便りのいろは、基本である『ふつおた』……

の書き方については僕よりもはるかに経験のある方々がこれまでにも上手な構成に関するコラムをあげていたので、

アニラジという文化の中で生まれた業の沼

「台詞コーナー」に関して、

自分の書き方を簡単に共有させていただこうと思います。

おわかりの通り、これはアニラジの特色であるコーナーであり、芸人さんやアーティストさん等のラジオにお便りを送る上では直接的に役立つ事はないと思われます。

しかし「初めてのお便り、送ってみたいけどふつおたはなんか難しそうだし……」というアニラジリスナーのあなた。

そんなあなたには、まず台詞コーナーでいちはやく、

“自分の名前が呼ばれる快感”

を味わっていただきたいのです。

また「台詞はなんかちょっと苦手……」という人にも参考になれば嬉しく思います。

それでは長々と書いていても読み疲れてしまうと思うので、手っ取り早くコツを紹介してしまいましょう。

例に漏れず大事なとこは太字にしたので、それだけでも追ってくださればなんとなく言いたい事は伝わるかと思います。

早速ですがポイントとなるのは

⑴台詞の尺!

⑵シチュエーション!

の2つです。


まず、1つ目の台詞の尺!ですが、

定番の『一言台詞』(10~15秒)

『長尺台詞』(~30秒ほど)

そして、もはや台詞ではない?

『台本』(1分以上)の3つに分けられます。

自分の送り先になるコーナーがどのくらいの尺なのか?を考えて置きましょう。

ひとまず採用していただいた例を尺ごとにあげてみます。

まずは『一言台詞』

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選んでから数えたんですが、ちょうど50文字ですね。

日本語は普通に喋ると1秒に6,7文字を発声できると言われています。これに演技の間や抑揚を加味して、多くとも100文字以内に納められると良いと思います。

次に『長文台詞』の一例です。

画像2

……えーっと、シチュエーションの詰め方は後で解説するとして、こちら文字数は80文字です。

句読点、三点リーダを多用して微妙な距離感を演出したかったので、実際は文字数以上に尺を取ると思います。

そして、あまり送る機会も多くは無いと思いますが、最後に『台本』に近い台詞がこちらになります。

画像3

このお便りに関しては「絵本のような短いエピソード」がテーマになっていたので、上の2つとは違い叙述、俗に言う“地の文”を入れています。

出演者が2人以上居たり、役が会話するようなら吹き出しの前に役名や演者さんの名前を入れると親切ですね。

文字数に関しては大体1分くらいという目安があったので上記の台本は300文字でまとめました。

一応、セリフ系……ということで含めましたが、この辺のお便りは文字書きに慣れた人が送る量で決してオススメはしません。

というか、これを書くならふつおたをもっと書いた方がいいです。お便りで遊びたくなってきた頃の人はちょうどいい番組を見つけたら挑戦してみてもいいかもしれません。


それでは、2つ目のポイント

『シチュエーション!』

について考えていきましょう。

皆さんはマインドマップというものをご存知でしょうか?

アイデア出し等の簡単なメモを取る際に用いられる方法で、単語でメモを取るので短い時間で論理的に記憶しやすくなるというテクニックの1つです。

要するに連想ゲームなんですが、見てもらった方が早いですね。

画像4

一例としてあげるならこんな感じです。

ちなみに僕はこれを作っている時に何やってるんだろう……と正気を取り戻し、2回ほどアプリを閉じました。普段は頭の中でやってるので、こうして書き出すと違和感がすごいです。

別にバカ真面目にこれを実際に書く必要はありません。ただ、こういう考え方で連想していくとネタ切れからほど遠い生活を送ることが出来ます。

年代の欄に「おばあちゃん」を入れたり、

職業の欄に「G1ジョッキー」を入れたり、

関係性の欄に「命を狙いに来た暗殺者」を入れたり、

すれば奇を衒うことも出来ます。

季節感や、場所を掛け合わせても妄想は膨らみますね。

とはいえ、連想……いやシチュエーションの妄想を広げるのはあなた自身です。そこで妄想力をつけるには何がいいか?

ズバリ、良い作品をたくさん観ることです。

色んなものを見て、色んな「萌え」の形を知りましょう。

次にちょっと凝ったシチュエーションの作り方ですが、こればっかりは

「相手ならこの役にどんな命を吹き込むか?」

これを考える他にありません。

ネタでなくいいセリフを本気で演じてもらいたい場合は出演作をチェックしたり、人となりを知ってどんな導入からなら心を入れやすいか?

役を“わかって”寄り添ってもらえるか?

を考える必要があります。

先ほど挙げたシチュエーションがバカ長い『長文台詞』の例ですが、この台詞を考えていた時に僕の頭の中ではアニメなら3話分のストーリーが出来ていて、この台詞は3話Aパートのアイキャッチ前でした。Bパートで主人公はレジスタンスの一員としてホストクラブに潜入する予定でした。

それはさておき、これも自分の中では「この人がこの役をやるならどんな風に読むだろう?」を突き詰めていった一つの結果です。

特にお便りを送ったこの番組のパーソナリティさんは2人とも考察や繊細な情景を好まれるということを知っていたので、ここまで書きました。

その上でこのメールは見事にその裏側を理解されたパーソナリティの手により想像以上のシーンを演出されたので驚きましたが……。


正直、シチュエーションに関しては

「そんなの書かなくても採用されるよ!」

って言う人もいると思います。

ただ、個人的には

「シチュエーションとはすなわち、台詞における解像度」

だと、僕は思っています。

役を演じるにあたり、資料があり、ト書きが台本に記されるように、少しでも“何者”になりきって台詞を読んで欲しいのか?という事を相手に伝えるのはなんとなく自分のモチベーションも上がる気がするのです。



いやはや、そんなことを書いているうちに

「なるべく低カロリーで採用されて味を占めて欲しい」

という目標からはギュンギュン逸れていった気もしますが、

僕はこの台詞コーナーが声優さんの本質である『演技』に近い部分に触れることもあり、とても好きです。

特に自分が設定したシチュエーションや台詞の良さを飛び越えて、理解してくださった時の嬉しさは特有のものがあると思います。

これからnoteでこのようなコラムを書き続けるかはわかりませんが、どうぞよしなに。

皆さんの書かれる

「読んで欲しいセリフ」

を聞く日を楽しみにしています。それでは。








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