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管理者にばかり負担が・・・権限移譲ってどうするの?

『権限委譲』は、ステーションを健全に運営するために必要不可欠な取り組みです。皆さんも、一度は思ったことがあるのではないでしょうか。

「自分一人で回していくの・・・無理じゃない?」

と。そう思い始めたら、権限移譲のタイミングです(少し遅れ気味の)。ただ、実際にどうやるのか?特に医療現場では、利用者が最高のケアを受けられるよう、専門性の高さを維持しつつ権限移譲することが必要です。これが難しいですね。。。

権限移譲は簡単に言うと、、チームメンバー間でタスクと責任を分配し、望ましい結果を達成することです。このゴールのためにどんなステップが必要なのか、本日は「タスクと責任の決定、チームメンバーの選定、モニタリングと評価」という3つの重要なステップについて紹介いたします。

ステップ1:タスクと責任の決定

権限移譲の最初のステップは、チームメンバーに権限移譲する必要があるタスクと責任を特定することです。訪問看護ステーションでは、メイン業務のケア提供だけではなく、請求や訪問スケジュールの管理、営業活動などなど多くの業務が存在します。その中で管理者は、各チームメンバーのスキルと専門性を把握し、タスクを割り振る必要があります。業務の特定をした後、どのメンバーにタスクと責任を渡していくのか?を決定していきます。

利用者の評価集計、ケアプラン、教育、文書作成など、様々なタスクがありますが、意外とチームメンバーに任せる部分は大きいです。メンバーの専門性と特性を把握した上で、最後はどんと任せてみるのはいかがでしょうか。

効果的な権限移譲には、管理者とチームメンバーとの間の明確なコミュニケーションも必要です。管理者からチームメンバーに、タスクと責任を明確に伝え、期待される成果やタイムラインも伝える必要があります。その結果、チームメンバーは自分に期待されていることを明確に理解し、効果的に仕事を遂行できるようになります。

ステップ2:チームメンバーの選定

権限移譲の第2ステップでは、割り当てられた業務を遂行する資格と能力を持つチームメンバーを選定します。訪問看護ステーションの管理者は、チームメンバーの資格、経験、スキル、稼働率、モチベーションを考慮して、チームメンバーを選定する必要があります。

業務や責任を権限移譲する前に、メンバーが移譲された業務を遂行するのに必要な資格、スキル、経験を有していることを確認しなければなりません。また、チームメンバーが効果的に仕事を遂行するために必要な資源やサポートを得られるようにすることも不可欠です。

資格や能力に基づいてチームメンバーを選ぶことに加え、モチベーションを考慮することも重要です。モチベーションの高さはパフォーマンスに大きく影響するため、管理者はモチベーションが高く、仕事に打ち込んでいるチームメンバーを選ぶ必要があります。

チームメンバーを選んだら、管理者は与えられた仕事をどのようにこなすかについて、明確な指示と指導を行います。その中でモチベーションがあがるよう、メンバーの意思も踏まえ、会社の業務と本人の意思が重なる点を探していきましょう。

ステップ3:モニタリングと評価

権限委譲の第3ステップでは、チームメンバーのパフォーマンスを監視・評価します。任せる = 後はノータッチの管理者がたまにいますが、それは権限移譲ではなく無責任になってしまうので注意が必要です。管理者は、明確な成果指標を設定し、チームのパフォーマンスを定期的にチェックして、望ましい成果を達成しているかどうかを確認する義務があります。

業績評価基準には、利用者満足度、ケアプランの質、手順の遵守などが含まれます。定期的にパフォーマンスをチェックすることで、改善が必要な領域を特定することができ、管理者は必要に応じて是正措置を講じることができます。不足する部分があれば、チームメンバーのトレーニングも実施し、対処していきましょう。

効果的な権限委譲には、チームメンバーのパフォーマンスに対するフィードバックも含まれます。フィードバックは定期的に行い、建設的で、具体的で、実行可能なものであるべきです。フィードバックは、ポジティブな行動を強化し、改善が必要な分野を特定するのに役立ちます。

まとめ

権限移譲は訪問看護ステーションを管理する上で重要です。そのためにはタスクと責任の決定、チームメンバーの選定、パフォーマンスのモニタリングが大事なステップになります。そのステップに加え、明確なコミュニケーションとフィードバックを実施すれば、チームメンバーが効率的かつ効果的に働き、管理者に依存しないステーション運営ができるでしょう!

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