人は短期間に成功した人や、お金持ちを見ると「ズルい」「何か悪いことをしているのではないか」と考えがちです。

またやりたいことだけをやっている人（例えば堀江貴文さんや元ZOZOの前澤友作さんなど）を見ると、「良いよね金持ちは。やりたいことだけやっても食べていけるから」と羨んだり妬んだりする気持ちが湧いてきます。

どうも人は、あまり苦労をせずにお金を稼いだり、やりたいことだけをやることは、「良くないこと」と思う傾向があるようです。

前回の記事で私は「あなたがやりがいある仕事を見つけることができない【10の思い込み】」について説明しました。

この中に「苦労」「時間」に対する思い込みがあります。

今回はこの2つについてお話ししたいと思います。

1．苦労して時間をかけないといけないという思い込み

振り返りとして人には「苦労」「時間」について思い込みがあります。

苦労・・・欲しいものは苦労しないと手に入らない
時間・・・やりたいことをやるにはスゴク時間がかかる

なぜ人は苦労しないと自分が欲しいものは手に入らないと思うのでしょうか？

おそらくこれまでに自分が何かやろうとすると「世の中そんなに甘くない」とか、「アリとキリギリス」のようにコツコツ働くアリが偉くて、遊んでばかりいるキリギリスは怠け者という教育が影響しているのではないかと思います。

しかし実際にこれは正しくはありません。

結果的に苦労することはあったとしても、「初めから苦労するだろうな」と思っていたら、たとえ簡単に出来る方法があったとしても、苦労する方しか見えなくなってしまうからです。（おそらく簡単に出来そうな方法があっても「怪しい」「何かある」と思って、そちらを選択しないでしょう）

これをコーチングでは「スコトーマの原理」と言います。スコトーマとは「心理的な盲点」という意味です。

つまり、自分のイメージしているもの以外は「盲点」となって見えなくなってしまうのです。

2．やりたいことをやるためには、時間がかかるという思い込み

同様に「やりたいことをやる」「欲しいモノを手に入れる」には時間がかかるという思い込みがあります。

例えば人は、自分が何かをやろうと思うと、実際にかかる時間よりも長く見積もる傾向があります。

おそらくこれは子供のころから「勉強を何時間する」「運動を何時間する」のように、結果を出すよりも、結果を出すための時間を見積もる癖がついているからではないでしょうか。

つまり結果を出すことよりも、それに何時間かけたかの方が大事という思い込みがあります。

3．「苦労して時間をかけることが必要」という思い込みを外す

この2つから人は何か物事を行うときに、「苦労して時間をかけることが必要」という思い込みを持っています。

ただ、この思い込みがあると、自分が何かやりたいと思っても「今やっていることも大変なのに、これにさらに乗っかってきたらとてもじゃないけどできない」「今の自分には時間がないから、もう少し時間が出来たらやってみよう」と発想してしまい、自分がやりたいことを後回しにしてしまいます。

でも実際に自分がやりたいと思ったことは「苦労せずに、時間もかけずに叶える方法がある」かもしれません。

まずはこの思い込みを外さないと、その方法も見えてきません。

実際忙しくしている人が自分のやりたいことを短時間で実現させている事例はいっぱいあります。

単に自分にはできないと初めから思い込んでいるだけなのです。

4．まとめ

以上のことをまとめると、

✅人は自分が欲しいモノを手に入れたり、やりたいことをやるには「苦労」と「時間」が必要だと思い込んでいる
✅「苦労して時間をかけないとやりたいことができない」という思い込みを外す
✅「苦労せずに、時間もかけずに叶える方法がある」と思うことで、その具体的な方法が見えてくる

今回の内容で皆さんが自分のやりたいこと、欲しいモノを「苦労せずに時間をかけずに」手にするきっかけになれば嬉しいです。

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