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学習定着率が変わるラーニングピラミッドって何?効率よく学習するポイントとは!

 社会人になって、新たなスキルを習得するために勉強をしている人もいるはず。でも、学生と違ってなかなか勉強する時間も取れませんよね。

実は、ただテキストを読んでも記憶は定着しないことがわかっています。学びの質をあげるために知っておくべきなのが「ラーニングピラミッド」です。
本記事では、ラーニングピラミッドの詳しい内容や活用方法を解説します。自分自身や社員の学習率をアップさせるために参考にしてみてください。


ラーニングピラミッドとは

  ラーニングピラミッドとはアメリカ国立訓練研究所が発表した、学習方法と学習の平均定着率との関係を表した図のこと。つまり、下記の図にある7つの学習方法について「どの学習法が頭に残りやすいか」を分類したものです。

画像引用:キャリア教育ラボ


学習定着率とは

 そもそも学習定着率とは、覚えたい知識をどれだけ効率よく頭の中にインプットできるかを数値で表したものであり、アメリカ国立研究所ではこの数値が高いほどその学習方法は効率が良いとしています。


定着率アップのポイントは能動的な学習!

 ラーニングピラミッドの図からも、下に行くほど定着率が高いことがわかります。各段階について、ここではもう少し詳しく見ていきます。

●講義を受ける/話を聞く(5%)
授業や講義に参加している状態です。
ただ話を聞いているだけでは、全てを理解・記憶することは難しいため、効率的に学ぶためにノートを取る、予習・復習する、ワークに取り組むなど、講義の内容を反復する学習を取り入れると、学習定着率の向上が期待できます。

●読書する(10%)
学習内容に関する書籍を自ら選び、読んでいる状態は講義以外の時間を確保している点で能動的であり、ただ話を聞くよりも学習の定着率が高まります。

しかし、内容にあまり興味が持てない場合や、文章をただ追うだけでは能動的とは言えません。読書をする前に「知りたい情報は何か」「得た情報をどのように活かすか」など“自分ごと”に置き換えて取り組むことがポイントです。

●視聴覚〔ビデオ・音声による学習〕(20%)
学習内容に関連したテレビ・ラジオ番組などを視聴します。動画・音声は、単なる文字の羅列や静止画と比べて集中しやすく、より記憶に残りやすいため、理解が深まる可能性が高いです。
ただ何となく聞き流すより、気になった部分をメモするなど意欲を持つことでより身につきやすくなるでしょう。

●デモンストレーション〔実演を見る〕(30%)
学習の現場を見学する「見て学ぶ」行為を指します。
その場で質問でき、説明してもらえることで疑問点を解決して先へ進めるメリットもあります。

●グループ討論(50%)
グループに分かれて自由に意見を交換し合うディスカッションや、決められた順番・内容・役割に沿って発言するディベートなどを行います。
議論する際は、テーマについて理解しているだけでなく、自身の考えを整理し自分の意見を伝える力が必要です。議論を通して、グループメンバーの意見から新しい発見を得られたり、自身の考えがまとまりやすいなどのメリットがあります。

●自ら体験する(75%)
実践のための訓練といった位置づけで、実際に自分の手や体を動かして感覚を掴み、経験値を積むことで高い学習効果が期待できます。

●他の人に教える(90%)
物事を他の人に「教える」ためには、内容の深い理解→教え方の検討→受ける質問の検討・対応などの過程が必要になります。この過程をさまざまな方法でいくつも経験することで、学習定着率が高まります。

各段階の定着率にご自身の経験を当てはめてみると、「確かにそうだな」と体感的に納得できる点が多いのではないでしょうか。

ラーニングピラミッドを活かして能動的に学ぶことが必要

 ここまで読んでいただいてお気づきかもしれませんが、ラーニングピラミッドは大きくインプット型学習とアウトプット型学習の2つに分けることができます。

ピラミッド上部のインプット型学習
 ● 講義
 ● 読書
 ● 視聴覚
 ● デモンストレーション 
 自分以外の何かから受動的に情報を得て、学ぶ方法です。

ピラミッド下部のアウトプット型学習
● グループ討論
● 自ら体験する
● 他の人に教える
 主に能動的に考え、言動を起こすことを重要としています。

つまり、効率的な学習には学習者にとって受動的な環境ではなく、能動的になれる環境が効果的ということです。

しかし、ラーニングピラミッドを活かしたアウトプット型の学習環境のほとんどが学校など教育機関で実施されており、働く中でアウトプットする機会は少ないのではないでしょうか。社会人にとってアウトプットの機会をつくるには工夫が必要です。

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