「伝える」と「届ける」の感覚的な違い
こんにちは。ロボット劇作家の尾崎です。
この記事では、言葉について書こうと思います。
読んでいるあなたと書いている私で、意見が異なるかもしれません。
読み進めてくださる方は、繰りながら、ぜひ考えてみてください。
「伝える」と「届ける」
私はよく、作品や文章を世に送り出す時、「伝える」とか「届ける」といった表現を使いがちです。
情報発信や創作活動をされている方ならば、何の気なしに使っている場面もあるのではないでしょうか。
たとえば……
「思いを伝える」「思いを届ける」
「情報を伝える」「情報を届ける」
「伝える」と「届ける」――
このふたつの表現は、とても似たニュアンスを持つ言葉です。
あなたは、どう使い分けていますか?
あるいは、あなたの中で、どんな違いを持っているでしょうか。
きっと正解はないと思うのですが(※)、私が"個人的に"感じている、小さな違いについて書きたいと思います。
(※)もちろん、文法的な正解・間違いはあります。
「荷物を伝える」「連絡事項を届ける」とは言いませんよね。
これは、文法的な正誤からはみ出た、ニュアンスや感覚の話題です。
感覚を図にしてみる
前置きが長くなりましたが、私の感覚を、自分なりに図示してみます。
「思いを伝える・届ける」という表現の場合――
いろいろ表現しきれていないところ(後述)もあるのですが……
ひとまず、個人的にはこんな違いだと思ってます。どうでしょう?
○ 思いを「伝える」 = 思いを伝達して、理解してもらう
(相手の前に言葉が置かれるようなイメージ)
○ 思いを「届ける」 = 思いを伝達して、納得してもらう
(相手の中に言葉が入り、変化を起こさせるようなイメージ)
疑問も残る……
しかし、上記の説明だけでは、いろいろな疑問も湧いてきます。
■上記の説明における、疑問と問題点
・「伝える」「届ける」は話し手の都合で、「伝わる」「届く」は聞き手の都合。それぞれ切り離して考えるべきなのでは?
(届けるつもりでも、届くとは限らない?)
・「情報を伝える・届ける」だった場合は、同じように説明ができるのか?
(その他の言葉が、前に来た場合は?)
・(大前提として)図示の色が違う。純粋に比較できていないのでは?
こうした疑問を解消すべく、別の説明も考えているのですが……
すみません、結論はまだ出ていません。
うーん、言葉のニュアンスって難しい。
こういう微妙な解釈を研究した論文とかないんでしょうか。
言語学?心理学?
私自身は、こんなことを堂々巡りで考えるのも楽しいですけれど!
あなたはどうですか?
さて、ここまで読んでくださった方は、いかがでしょう。
私の"感覚"、伝わっていますか……?
なにかご意見があれば、ぜひコメントやTwitterで教えてください。
なにか新しい気づきがあった時には補遺しますが、ひとまずここまで。
お付き合いくださった方、ありがとうございました!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました! これからも応援いただけたらうれしいです。 (いただいたサポートは、作品制作のために活用いたします!)