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わざわざ自分から主体的に「矛盾」を抱えにいく行為

キツいので他人にはあまり進めないですが、主体的に「矛盾」を抱えることを大切にしてます。一貫性を持たせた方が良いと理性は言うけど、そこをこらえるわけです。

ねらいはふたつ。①自分のエコーチェンバー化を避け他者に受容的であることと、②爆発的な創造への期待。

ただ拠って立つ土台が不安定になるからキツいのはキツいです。

できる限り他者のあり方そのものは受容する自分でありたい。その姿勢を持とうとするときに「自分の一貫性が邪魔をしてくる」ことがあると感じています。軸が一本だと他者の姿勢を受け容れられなくなることがある。

でも、実際のところ自分自身ホントは一貫なんてしてないんですよね。内にある矛盾した思いを押し込めて「一貫性ある人間であるべき」という規範意識からそう振る舞っているだけだったりもします。だからまずは自分の内なる矛盾を拾い上げて、その自分を素直に認めることを最初のステップにしています。

同時に、矛盾こそが爆発的な創造を生み出すエネルギー源だとも感じています。ヘーゲルというドイツの哲学者が唱えた「弁証法」では、対立する概念を突き合わせることで一段上の新しい概念を生み出すプロセスが述べられています。

弁証法では一段上の概念に移行するプロセスを「アウフヘーベン」と呼んでいますが、自分が抱える矛盾に自覚的であることは常にアウフヘーベンの機会を自分の中で抱え続けることだとも感じています。

その矛盾をいかにして乗り越えるか、どちらかを選択するわけでなく、足して割る中途半端な置き方でもなく、両方を巻き込んでしまう爆発的な創造。そんなモノが生み出せると感じています。

拠って立つ土台が揺らぐのでかなりキツいんですが、でも「矛盾を主体的に抱える」ことが自分を前に進ませてくれると感じているのです。

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