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消去バースト

消去を実施すると最終的には行動は減っていきます。

しかし、一時的にその行動の頻度が増える・激しくなる「消去バースト」が起こることが知られいます。この消去バーストのため、消去を実施したら一時的に行動が悪化しているように見えることがあります。

●消去バーストを出来るだけ減すこと
●長期的に効果がある
●お子さんにとっても無理がない

消去を行うための消去バースト対策を解説します。

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消去を実施するのに大切なのは以下の2点です。

①メカニズムを理解する:メカニズムを理解して備える
②代替行動を同時に教える:消去単体では使用しない


①メカニズムを理解する:メカニズムを理解して備える

消去を開始したらすぐに消去バーストが起こります、心の準備が大切です。

一時的に行動が悪化したように見えますが必ず行動は減っていきます。しかし消去を途中でやめると「強く泣けば希望が叶う」とよくない行動を学習させてしまいむしろ悪化させてしまいます。消去を行うなら最後までやり切る覚悟が必要です。

チームメンバーや家族が一貫した態度を取ることが必要です。全員で実施する前に見通しと対応策の共通認識を持ちましょう。

また消去はご家族・チーム・お子さんにとっても負担の大きい介入ですので、開始する前にチーム・ご家族と方針を確認し、また倫理的な側面からも本当に実施することが望ましいかを考えましょう。

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②代替行動を同時に教える:消去単体では使用しない


行動には必ず「機能」があります。

消去が成功してその行動が減ったとしても、行動の背景である「なぜお子さんがその行動をしたか=機能」が満たされていない場合、異なる形での問題行動が発生したり、そもそもお子さんは自分の希望が叶えられてないというストレスがかかってしまいます。

よってお子さんの問題行動の背景にある機能=どうしてその行動をしているのかを、満たしてあげる必要があります。

その際は、泣いたり叫んだりではなく、「丁寧にお願いする」「待つ」など適切な行動を教える必要があります。

要望は適切な行動をしたら叶えてあげる(文化強化)、でも問題行動を起こしたら叶えてあげない(消去)、をセットで行うことが大切なポイントです。

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まとめ

消去バーストについて解説しました

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