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マーケティングで目指すことは市場創造。そもそも市場創造とは何か?

今回はマーケティングです。市場創造とは何かを掘り下げます。

✓ この記事でわかること

マーケティングでの市場創造の3つの意味
・新しいニーズが生まれる
・利用シーンが新しくできる
・ニーズにお金が支払われる

ぜひ最後まで読んでいただき、お仕事での参考になればうれしいです。

市場創造の3つの意味

よく言われることに、「マーケティングで目指すのは市場創造」 があります。

ではそもそも市場創造とは何でしょうか?

最初に結論です。

マーケティングでの市場創造には、次の3つのポイントがあります。

✓ 市場創造の3つの意味合い

  • 新しいニーズが生まれる

  • 利用シーンが新しくできる

  • ニーズにお金が支払われる


ではそれぞれについて順番に見ていきましょう。


[意味合い 1] 新しいニーズが生まれる

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市場創造の1つ目の意味は、今までになかったニーズが生まれることです。

正確に表現すれば、今まで人々がなんとなくそう思っていたこと、そうあってほしいと感じていたことが表に出てくることです。

マーケティングの用語を使えば、顧客インサイトが顕在化しニーズになることです。

顧客インサイトとは 「顧客を動かす隠れた気持ち」 です。普段は顧客本人も意識していませんが、そうだと気づかされれば買うなどの行動につながる奥にある生々しい本音です。

顧客インサイトを 「心のホットボタン」 と表現するように、ボタンを押されれば行動や時には習慣すらも変えるような奥にある感情です。

新しいニーズが生まれる例

ニーズが顕在化する例は、身近なところでは洗濯用洗剤です。

次のようにニーズが生まれてきました。


✓ 洗濯用洗剤のニーズ (顕在化してきた欲求) 

  • 衣服の汚れを落としたい

  • 白いシャツを真っ白にしたい

  • コンパクトで軽く、持ち運びやすい洗剤がいい

  • いい香りがついてほしい

  • 部屋干しをしても嫌な臭いが残ってほしくない

  • 除菌をしたい

  • 洗剤が溶け残らないでほしい


このようにニーズが生まれるごとに、洗濯用洗剤の市場は新しくできてきました。


[意味合い 2] 利用シーンが新しくできる

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市場創造の2つ目の意味は、利用シーンが新しくできることです。

例えば、古い例ですがゲームで、家庭用ゲームが開発されゲームは自宅で気軽にできるようになりました。新しい商品やサービスが利用シーンを生み出します。

また、もともとあった商品・サービスでも、今までなかった利用シーンが新しくできることもあります。

例えばアイスクリームです。アイスは夏の暑い時の食べ物ですが、冬の寒い季節でも食べるようになりました。代表的なのは 「雪見だいふく」 です。

他には、もっと短い時間軸に当てはめればマクドナルドの 「朝マック」 です。ファストフードを昼や夜だけではなく朝ごはんに利用シーン (食べる機会) を広げました。

このように、市場創造とは新しい商品やサービスが利用シーンをつくり出したり、もともとあった商品・サービスでも、今までなかったシチュエーションで利用されることもあります。

[意味合い 3] ニーズにお金が支払われる

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3つ目の意味はビジネス的な観点からです。

ここまで見てきた1つ目の 「新しく生まれたニーズ」 、2つ目の 「新しくできた利用シーン」 に、生活者や企業がお金を支払うことです。

お金が動いてこその市場創造です。ここまでの例で挙げた、洗剤への新しいニーズ、それまではなかった利用シーン (アイス, ファストフード (朝マック) , ゲーム) は、いずれもお金を払ってでも人々がほしかったことです。

まとめ

今回はマーケティングで、市場創造についてでした。

最後にまとめです。


[市場創造の意味 1] 新しいニーズが生まれる

  • 今まで人々がなんとなくそう思っていたこと、そうあってほしいと感じていたことが表に出てくること

  • 顧客インサイト (顧客を動かす隠れた本音 (心のホットボタン) ) が顕在化しニーズになる


[市場創造の意味 2] 利用シーンが新しくできる

  • 新しい商品やサービスが利用シーンを生み出す

  • もともとあった商品・サービスでも、これまでなかったシチュエーションで利用されること


[市場創造の意味 3] ニーズにお金が支払われる

  • 新しく生まれたニーズに、生活者や企業がお金を支払うこと

  • お金が動いてこその市場創造


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