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オススメの社会学入門書10選

社会学を学ぶのにオススメな書籍を10冊紹介します。
社会学を学ぶ大学生や社会学系の大学院に進学したい受験生はもちろんですが、
社会学を理解することは社会をより理解することにも繋がると思います。
そういった意味では、社会学は誰が学んでもためになる、全ての人にオススメしたい学問とも言えます。

①田中正人(2019)『社会学用語図鑑』プレジデント社

1冊目は『社会学用語図鑑』です。
コントやマルクス、スペンサーといった社会学の誕生からベッカーやギデンズ、パットナムといった現代の社会学まで、人物や用語などを図解を交えながら分かりやすく説明している本です。
社会学初学者に特にオススメの一冊となります。


②長谷川公一・浜日出夫・藤村正之・町村敬志(2019)『新版 社会学』有斐閣

2冊目は有斐閣の『新版 社会学』です。
2007年に出版されて人気を博した初版が12年ぶりに新版化しました。
豪華な執筆陣による16章構成となっております。
全部で500ページを超えますが、分かりやすく面白い内容であっという間に読めてしまいます。
社会学徒の多くが読んだことがあるであろう、有名な一冊です。


③クリストファー・ソープ(2018)『社会学大図鑑』三省堂

3冊目は『社会学大図鑑』です。
歴代の様々な社会学者から社会学用語まで、全ページカラーで写真や図を交えながら分かりやすく解説しております。
年号が多く出てくるのもポイントで、社会学の流れを掴むのにも適しています。
ボリュームがあるにも関わらず値段は4,200円+税と割と安価で、手元に置いておきたい1冊です。


④岸雅彦・石岡丈昇・丸山里美(2016)『質的社会調査の方法ーー他者の合理性の理解社会学』有斐閣

4冊目は『質的社会調査の方法』です。
他の本とは少し違い社会学の調査法に特化した本です。
社会学の調査法は量的調査と質的調査の2種類がありますが、こちらは質的調査を説明した本となります。
質的調査の教科書ともなりつつ、読み物としても面白い、社会調査を学びたい人に是非とも薦めたい一冊です。


⑤竹内洋(2008)『社会学の名著30』ちくま新書

5冊目は『社会学の名著30』です。
社会学の古典や名著と呼ばれる類の本は、理解できるとどれも面白いでしょうが、難解で読みづらいものも多いです。
この本は社会学の名著を30冊取り上げ、それぞれを10ページ未満で分かりやすく要約しながら解説している本となります。
社会学の全体像を大まかに掴めますし、読みたいと思える本を探すのにも役立つと思います。


⑥出口剛司(2019)『大学4年間の社会学が10時間でざっと学べる』KADOKAWA

6冊目は『大学4年間の社会学が10時間でざっと学べる』です。
「日本人の働き方」や「インスタ映え」といった身近なテーマにも触れつつ、社会の実体について図解も交えながら分かりやすい解説しております。
全体200ページ強の20章構成となっており、社会学についてサクッと分かりやすく学ぶことができます。


⑦橋爪大三郎・大澤真幸ほか(2016)『社会学講義』ちくま新書

7冊目は『社会学講義』です。
1993年に出版された『わかりやすいあなたのための社会学・入門』を加筆修正した本で、とても豪華な執筆陣が揃っています。
「社会学概論」「理論社会学」「都市社会学」「文化社会学」「家族社会学」「社会調査論」の6章構成となっており、初学者にも分かりやすい丁寧な解説が特徴です。
社会学を学ぶ際に是非とも読んでおきたい一冊です。


⑧大澤真幸(2019)『社会学史』講談社現代新書

8冊目は『社会学史』です。
新書でありながら600ページを超えるボリュームです。
マルクスやデュルケーム、ジンメルやヴェーバーといった社会学の古典から、様々な主義や理論まで解説されています。
①〜⑦と比べると、前提知識があった方が読みやすいとは思いますが、非常にオススメの一冊です。


⑨友枝敏雄・浜日出夫・山田真茂留(2017)『社会学の力ーー最重要概念・命題集』有斐閣

9冊目は『社会学の力』です。
総勢47人の執筆陣が、70の概念や命題についてそれぞれ2〜4ページで解説している本となります。
概念・命題ごとに執筆者が異なるため多少読みづらい点もありますが、社会学を理解する上で必要な内容を幅広く学ぶことのできる本です。
こちらも、①〜⑦と比べると、前提知識があった方が読みやすいとは思います。
(2023年1月に改訂版が出ましたが、今回は初版のこちらを紹介させていただきました)


⑩作田啓一・井上俊(2011)『命題コレクション 社会学』ちくま学芸文庫

10冊目は『命題コレクション 社会学』です。
1986年に出版された本が文庫版となって再版された本です。
具体的な社会学のイメージをもたらすことによって「社会学とは何か」を語ることを目指した本で、31人の執筆陣が解説しております。
全体で400ページ超えとなっており、48の命題(=48人の社会学者)について、それぞれ10ページ弱ほどでまとめられています。
こちらも、①〜⑦と比べると、前提知識があった方が読みやすいとは思います。

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