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2023.08.24

「戦う」と「闘う」はどう違う?それぞれの意味や例文、よく似た言葉を解説

「戦う」と「闘う」は、同じ読み方ですが、意味は異なります。「戦う」には武力を使って争うという意味があり、「闘う」は、目には見えないものを克服しようとするときに使う言葉です。本記事では「戦う」と「闘う」の異なる意味や使い方、類義語を解説します。

「戦う」と「闘う」の違いとは?

「たたかう」には「戦う」と「闘う」という2つの漢字表記があり、文章にするときはどちらが正しいか迷うかと思います。同じ意味として使っているケースがあるかもしれませんが、厳密な意味は異なります。

「戦う」には武力を用いて目に見えるものと争うという意味があり、一方、「闘う」の意味は物理的な争いに限りません。

ここでは、「戦う」と「闘う」の違いについて、それぞれの意味と例文を解説します。

「戦う」の意味

「戦う」とは、武力を使って目に見える相手と戦うことです。国同士の戦争や、 互いの技量などを競う競技を表します。

「戦」という漢字は、もともと武具を表す「單(たん)」と「戈(ほこ)」を組み合わせたものです。そのため、武器あるいは自分の手を使って物理的に争うという意味合いがあります。目に見えるものと対峙し、勝つことを目的とした争いに使う言葉です。

「戦う」の使い方・例文

「戦う」は具体的にどのような使い方をするのか、例文をみていきましょう。

・現在は友好な関係を保っている両国だが、かつては激しい戦いを繰り広げていた

・攻撃してくる相手国と戦うために、国内では武器が大量に準備されている

・昨日の試合では両チームが正々堂々とした戦いを行い、多くの観客が熱い声援を送っていた

・明日の決勝は、これまでにない強い相手との戦いになりそうだ

・今回の選挙は十分な広報活動ができず、かなり厳しい戦いになりそうだ

「闘う」の意味

「闘う」は、 思想や利害の対立する者同士の争いや、苦痛や障害に打ち勝とうとすることを表す言葉です。

「闘」という漢字は、2人の人間が道具を手に向かい合っている様子がもとになっています。明らかな争いというよりも、対峙して睨み合うというイメージです。

物理的な争いではなく、自分を克服するなど、目に見えないものと争う場合に使われます。

「闘う」の使い方・例文

「闘う」の使い方についても、例文を見ることで意味の理解が深まります。例文をみていきましょう。

・彼女は全国でも例を見ない難病を患っており、長い間病気と闘っている

・専制的な君主がいる国で、住民は数々の困難や障害と闘ってきた

・労働組合は賃上げや従業員の権利獲得のため、会社側との闘いを繰り広げている

・彼は裁判の闘いに勝つために、法律の勉強を始めた

・睡眠不足が続いているため、昼間の講義では睡魔との闘いだった

「戦う」の類義語

フェンシングの試合
(c)Adobe Stock

「戦う」を正しく覚えるには、類義語を覚えるのがおすすめです。似た言葉を一緒に覚えておけば、「戦う」の意味をより理解できます。

主な類義語として、互いに負けまいと競争し合うことを表す「競い合う」や、お互いに戦うという意味の「交戦する」があげられます。

ここでは、「戦う」の類義語を例文とともにご紹介します。

競い合う

「競い合う(きそいあう)」は、相手に負けまいとお互いに競争し合うという意味です。似た言葉に、「競り合う(せりあう)」があります。意味はほぼ同じですが、「競り合う」は、能力が同じ程度の者同士が抜きつ抜かれつする様子を表します。

(競い合うの例文)

・オリンピックでは、各国を代表するトップ選手がお互いの技を競い合った

・彼とは幼いころからライバル同士で、競い合うことでお互いに実力を高めることができた

交戦する

「交戦する(こうせんする)」とは、戦いを交えるという意味です。事実上戦争を行っている状態を指し、国家間だけではなく国内の内乱にも使われます。

(交戦するの例文)

・両国は宣戦布告もなく交戦状態に入り、戦乱は長期間に及んでいる

・我が国は今でこそ平和な時代が続いているが、過去には敵国と激しく交戦していた時代もある

「闘う」の類義語

抗議する女性
(c)Adobe Stock

「闘う」にも類義語があります。例えば、厳しい状況で努力するという意味の「奮闘する」や、張り合うという意味の「抗する」があげられます。

このほか、「逆らう」「手向かう」といった言葉も類義語といえるでしょう。

「闘う」の類義語を一緒に覚えれば、表現の幅も広がります。

「闘う」の類義語について、言葉の意味や例文をご紹介します。

奮闘する

「奮闘する(ふんとうする)」とは、強い相手や厳しい状況に向かい、精一杯の努力をすることです。「奮」には元気を出す、気力をふるうという意味があり、「奮闘する」には力をふるって立ち向かうという意味があります。

(奮闘するの例文)

・プロジェクトには成功を阻む数々の難題があったが、彼はその解決に向けて孤軍奮闘していた

・甲子園に出場した母校は強豪校を相手に奮闘し、順調に準決勝まで勝ち進んだ

抗する

「抗する(こうする)」とは、逆らう・張り合うという意味です。「圧力に抗する」「抗しがたい魅力」といった使い方をします。「抗」は抵抗や抗議など負けずに張り合うことを表す言葉に使われています。

「抗う(あらがう)」という表現もあり、意味は「抗する」と同じです。

(抗するの例文)

・彼は世論の圧力に抗することなく、自分の意見を曲げようとはしなかった

・仕事の予定が詰まっていたが、彼の言葉巧みな誘いに抗することができず、つい承諾してしまった

「戦う」と「闘う」の違いを理解しよう

理解するイメージ
(c)Adobe Stock

「戦う」と「闘う」は同じ意味として使われている場面もありますが、厳密には意味が異なります。「闘う」は武力を使った物理的な争いで、目に見えるものと対峙します。

一方、「闘う」は物理的な争いに限らず、目に見えないものとの争いも想定した言葉です。自分の要求を勝ち取ったり、困難を克服したりする場合に使います。「誘惑と闘う」など、自分に打ち勝つという意味で使う場合も少なくありません。

「戦う」と「闘う」はそれぞれに類義語があるため、一緒に覚えておけばより理解が深まります。この機会に、「戦う」と「闘う」の違いを正しく覚えましょう。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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