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2023.12.13

「示唆」とはどんな意味?複数の使い方やそれぞれの例文、よく似た言葉を解説

示唆とは、それとなく知らせる、ほのめかすという意味です。「示唆する」や「示唆に富む」など、いくつかの使い方があります。本記事では示唆の意味や言葉の由来、使い方を解説。示唆を使った例文も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

示唆とは?

示唆とは、「しさ」と読みます。物事を直接伝えるのではなく、オブラートに包み、遠回しに知らせるときに使う表現です。主に、「示唆する」「示唆に富む」といった使い方をします。

日常会話で頻繁には使わないかもしれませんが、ビジネスシーンやニュースなどでみかけることも多いでしょう。

ここでは、示唆の意味や語源を解説します。

顎に手を当ててクエスチョンマークを浮かべる人のイラスト
(c)AdobeStock

それとなく知らせること

示唆とは、それとなく知らせること、ほのめかすことを表します。直接伝えるのではなく、間接的に判断できるように手がかりを提供することです。

たとえば、相手にそのまま直接伝えにくいこと、言いづらいことなどを、遠回しに伝える際などに用いられます。

直接伝えると角が立つことも、示唆することでうまく伝えられるケースがあるかもしれません。

示唆の語源

示唆の「示」は「示すこと」を表す漢字で、「唆」は「仕向ける」「けしかける」「そそのかす」といった意味があります。「けしかける」「そそのかす」には悪いことをさせるという意味もありますが、「示唆」には特に悪い意味は含まれていません。

「示」と「唆」を合わせて、直接的に伝えるのではなく「わかるように仕向ける」といった意味になります。

示唆の使い方

示唆を使った表現はさまざまありますが、代表的なのは「示唆する」と動詞の形で使う方法です。ほかにも、「示唆に富む」や「示唆を与える」「示唆的」など、名詞として使う方法があります。

どれも堅い言い回しのため日常的に使うことはあまり多くないかもしれませんが、ビジネスの現場や論文などの文章でよくみかけます。

ここでは、示唆の代表的な使い方と例文をみていきましょう。

資料やノートパソコンを置いた机に向かい合って座る2人の手元の写真
(c)Adobe Stock

示唆する

示唆は、「示唆する」という動詞として使われるのが一般的です。はっきりと伝えず、聞き手が類推するような内容を示します。研究論文などでは仮説を断定するのではなく、あくまで推測というニュアンスで「示唆する」という言葉が使われます。

〈例文〉
・彼のスピーチは、これから起こることを示唆しているかのように感じられた。
・会議ではA社との合併について直接の言及はなかったが、それを示唆するような発言がいくつかみられた。
・彼女が初めて世に出した論文は、その後の華々しい活躍を示唆するものだった。

示唆に富む

「示唆に富む(しさにとむ)」は、暗に教えられることを多く含むという意味です。物事に深い意味が含まれ、考えるきっかけなどを提供することを表します。

文学や映画、音楽などの芸術作品に対して使われることが多く、みる者に新たな視点を与えたときなどに「示唆に富む」という表現が使われます。

〈例文〉
・セミナーの内容は示唆に富んでおり、参加者にとって得るものが多かった。
・多くの質問が飛び交うなかで、彼は示唆に富んだ回答を示した。
・配られた資料は、非常に示唆に富む内容だった。

示唆を与える

「示唆を与える(しさをあたえる)」は、相手に伝えるため、それとなくヒントを与えることです。間接的に手がかりとなる内容を伝えます。

反対に相手から何らかのヒントを与えられるという意味で、「示唆を受ける」という表現もあります。

〈例文〉
・彼の作品は、多くの人に示唆を与える内容になっている。
・本日受けた講義は、今後の活動に対しさまざまな示唆を与えてくれる内容だった。
・その映画には、示唆を与えるような表現が多く盛り込まれている。

示唆的

「示唆的(しさてき)」とは、何かをほのめかしていたり、暗示していたりする様子を表す言葉です。また、相手を警戒させる、困惑させるというニュアンスで使われることもあります。

〈例文〉
・彼女は何も言わなかったが、いかにも示唆的な表情を浮かべていた。
・社長の発言は示唆的であり、社員に動揺を与えている。
・その広告はみる人に示唆的な印象を与えるもので、賛否両論が集まっている。

示唆の類義語

示唆には似たような意味を持つ言葉もあります。類義語や言い換え表現として、次のような言葉があげられます。

・暗示(あんじ)
・糸口(いとぐち)
・黙示(もくじ)
・推察(すいさつ)
・手蔓(てづる)
・手がかり(てがかり)

どれも示唆と同じく、何かをほのめかすという意味ですが、言葉のニュアンスはそれぞれ異なります。

ここでは、特に示唆と似ているふたつの類義語について解説します。

びっくりマークや電球のマークを浮かべ、ひらめいた様子のビジネスパーソンたちのイラスト
(c)AdobeStock

暗示

暗示とは、物事を明確に示さず、手がかりとなる情報によってそれとなく知らせることです。また、言葉や合図などで相手の思考、感覚、行動を操作・誘導するような心理作用を指す場合もあります。

また、「暗示にかける」といった使い方をします。暗示にかけられた側は他者の誘導によるものとは気づかず、自然にそうなったと考える状態です。

〈例文〉
・昨日までさまざまな出来事が伏線のように起こり、今回の失敗を暗示しているかのようだった。
・彼女は暗示にかかりやすい性格で、彼の話をすっかり信じてしまっている。

糸口

糸口とは、きっかけ手がかりという意味です。「解決の糸口」「糸口をつかむ」といった使い方をします。

示唆のように、それとなく知らせるという意味はありませんが、 ヒントになるといった意味では示唆と似たニュアンスがあるといえるでしょう。

〈例文〉
・上司にアドバイスをもらい、ようやく問題解決の糸口をつかめたようだ。
・初めて会う人と打ち解けるためには話の糸口を見つける必要があるが、それはなかなか難しい。

示唆の使い方を覚えよう

示唆とは直接ではなく、間接的にそれとなく伝えることを指します。直接伝えにくいことや遠回しに角を立てず伝えたい場合などに使う言葉です。「示唆する」「示唆に富む」などの使い方をします。

よく似た言葉に暗示や糸口などがあり、一緒に覚えておけば表現に幅ができるため、状況に応じて使い分けるとよいでしょう。例文も参考に、示唆の正しい使い方を押さえてください。

メイン・アイキャッチ画像:(c)AdobeStock

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