『松竹梅』吉祥文様の定番は、耐え忍び、花を咲かせるめでたさの象徴。

『松竹梅』吉祥文様の定番は、耐え忍び、花を咲かせるめでたさの象徴。

松竹梅は冬の寒さに耐える友とすべきものの意味をもつ歳寒三友として忍耐力や命の誕生、おめでたい意味のある松竹梅の3つの植物を合わせた柄です。

様々な柄の間に描かれた松竹梅

おめでたいものとして初着にはとてもふさわしい柄ですが、あまり大きく描かれることはなく、メイン柄のバックやサブ的に使われることが多いので一緒に描かれている柄にも注目して選んでみてもいいかもしれません。

こちらは女の子用産着。様々な花に松竹梅が紛れていますがわかりますか?


松は常緑樹で砂地や岩だらけの厳しい環境でも育ち、真冬であっても新緑の葉をつけます。
千年の樹齢を保つことなどから長寿の象徴として吉祥文様とされています。
また、めでたい木として、正月の門松にも使われており、平安時代より格調の高い文様です。


竹には竹取物語に代表されるように「子供」の意味があります。
竹は約3か月で親と同じ大きさまで成長するそうです。
竹取物語のかぐや姫も3か月で年頃の娘に成長しました。(!?)
まっすぐと天に向かい伸び、一年を通じてみずみずしい青い葉をつけ、旺盛な生命力と中空で、節がありますがこれは裏表のない高潔さと節操を意味します。
竹には節度を持ち人生を迷うことなくまっすぐ進むことができるようにという願いが込められています。


梅は寒い冬の終わりにどの花よりも早く蕾を開き、芳香を放ちます。
結婚や出産に適した柄と言われていますが、苦難にも耐え、まっすぐ生きて見事に花咲かせる様子がとてもめでたいと昔の人は感じたそうです。
天神様の社紋には梅にかかわるものが多く、学業、学問の成就を祈念する花といわれます。
学問の神様の菅原道真公が梅をこよなく愛していたことにも由来しますね。

大胆に松竹梅をメインに描いた産着も!このデザイン、格好良いと当店の女性スタッフに大人気!

『お宮まいり日和』で取り扱う産着の中には、松竹梅をはじめとするさまざまな植物が描かれた祝い着がたくさんあります。植物はそれぞれ美しいデザインとなり、産着を華やかに彩ります。それぞれの花の意味を考えながら産着を選ぶととても楽しいですよ。

コメントは受け付けていません。