アンケート調査

主婦1000人に調査「9月入学、賛成?反対?」賛成…50.4%/反対…31.2%|しゅふJOB総研

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新型コロナの感染拡大があり、2020年3月2日から36都道府県で臨時一斉休校措置が取られました。緊急事態宣言により休校措置も延長していましたが、ゴールデンウイークが明けた5月6日以降から段階的に登校が始まっています。

3月から続く休校により、子どもたちの学習に遅れが出ることが懸念されています。その中で「9月入学」が検討されました。諸外国の入学・進学時期にあわせることで留学や就職に期待が寄せられる反面、拙速な検討に不安の声も聞こえてきます。実際に、主婦は「9月入学」についてどのように考えているのでしょうか。

今回は【9月入学】をテーマに、しゅふJOB総合研究所が行ったアンケートデータを参照し主婦のコメントをご紹介していきます。

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「9月入学」どう思ってる?アンケート結果

では、しゅふJOB総研(※末尾)が実施した「9月入学関するアンケート調査(2020年5月)」の結果をみてみましょう。(引用:しゅふJOB総研アンケートデータ/有効回答数1000名)

■調査概要

1.臨時休校の対象となった子どもが「いる」62.1%
2.回答者全体…入学・始業時期を9月に変更することに「賛成」49.7%、「反対」29.7%
3.9月入学の賛否:年代別比較
4.9月入学の賛否:臨時休校対象の子ども有無別比較
子ども有親…「賛成」50.4%、「反対」31.2%
5.フリーコメントより

 

1.臨時休校の対象となった子どもが「いる」62.1%

設問:今、あなたには新型コロナウイルス感染拡大防止によって臨時休校対象となったお子さんはいらっしゃいますか。(単一回答)

回答:「いる」62.1%、「いない」37.9%

 

2.回答者全体…入学・始業時期を9月に変更することに「賛成」49.7%、「反対」29.7%

設問:政府による臨時休校要請をきっかけに、入学・始業時期を9月に変更することが検討されています。あなたはどう思いますか。(単一選択)

回答:「賛成」49.7%、「反対」29.7%

内訳:
大いに賛成…19.3%
どちらかといえば賛成…30.4%
どちらかといえば反対…18.6%
多いに反対…11.1%
わからない…20.6%

 

3.9月入学の賛否:年代別比較

 

4.9月入学の賛否:臨時休校対象の子ども有無別比較

子ども有親…「賛成」50.4%、「反対」31.2%

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5.フリーコメントより

今回アンケートに回答頂いた方から、コメントが寄せられているのでそちらもご紹介します。

フリーコメント|「世界基準に揃えられる」「調整事がたくさんあると思う」など

上記のアンケートで、自由回答欄にコメントが寄せられています。

フリーコメントより

(年代:臨時休校の対象となった子どもいる・いない)

 

入学・始業時期を9月に変更することについて「大いに賛成」「どちらかといえば賛成」と回答した人の理由

・学業でも人間関係の面でも、子どもたちにとってはかけがえのない一年間なので、中途半端に学年を終わらせずしっかり過ごさせてあげたいから。また世界基準に併せる大チャンス!ここで9月に変更しなければ、今後変わることは絶対に無いと思います(40代:いる)

・受験生や大学生にとって4月から授業がおかなわれていなかったのはとてもダメージが大きいから(40代:いる)

・欧米への留学がし易くなり、欧米からの留学生も迎えやすくなる為(50代:いない)

・今年からやってほしい。何事もなかったかのように始まってしまうと、日々、塾のオンライン授業等できちんと勉強をしていた子供はよいけれど、何もなく、学校からの課題だけで生活をしていた子供はどうなるのかが不安です。一気に9月から仕切り直し!(50代:いる)

・受験の時期はインフルエンザを流行る季節なので春入学は健康管理にストレスがかかる(50代:いる)

・3ヶ月分の学習の遅れを取り戻せる。受験期の感染症の心配が減る(30代:いる)

・今特に出遅れた感があるので調整するタイミングとしては今しかないと思う(50代:いない)

・夏休みを無くすなら、世界基準である9月に揃えれば、将来海外の大学に進学したいなどあった場合に都合が良いかと思いました(40代:いる)

・勉強の遅れを取り戻す為に詰め込みや授業時間の延長(7時間目、土曜日授業)をしなくてもよくなる(40代:いる)

・小学生の入学式は特別だと思うのできちんとやってあげて欲しいなと思っています(40代:いる)

 

入学・始業時期を9月に変更することについて「大いに反対」「どちらかといえば反対」と回答した人の理由

・入学前の半年間、子供を預けるところがない(40代:いる)

・コロナで勉強できる時間が減ったからいっそのこと9月から、なんて、簡単に変更できることではない。9月に変更する事によって他の色んなことを変更させたり調整させたりしなくてならない事が沢山あると思う。デメリットの方が大きい(50代:いる)

・日本文化に合っていないから。日本にはちゃんと四季がある。春から始まって冬で終わるというのは、人の一生にも似ているし四季の移り変わりと一年のスタートが同じなのが日本らしいのだと思う。グローバルに合わせる必要性をそれほど感じない(50代:いる)

・未就学児もいるため、学年が分断されるようなことになるのは勘弁してほしい。9月入学にする事だけがグローバル化ではないということを声を大にして言いたい(30代:いる)

・留学に行く子供なんてほんの一握りなんだから、わざわざ諸外国にあわせる必要はない(40代:いる)

・こんな短期間で決めるような、しかも会議も十分に出来ない今決めるような 簡単なことではないため(50代:いる)

・何年かかけて移行するなら多少は理解できるが、なかなか難しい取り組みだと思うから(40代:いる)

・冬の受験はインフルエンザや雪との戦いと言われるが、夏の受験は台風や暑さとの戦いになる(40代:いる)

・半年分遅れる間に差が広がる(40代:いる)

・今後第2波第3波、または別の感染症が流行したらそのたびに臨時休校をして入学時期をずらすのか?(40代:いる)

 

入学・始業時期を9月に変更することについて「わからない」と回答した人の理由

・変更する事によって、どんな問題が発生するのかわからない為、判断できません(40代:いる)

・国際的な面から言えば9月変更のいい機会だとも思うけど、日本の現実を突然変えるのも無理がありそう(50代:いない)

・海外の学校は9月からなので、それに合わせるのはいいのかな?と思いますが、日本が今まで4月始まりにしていた意味があるのでは?と思うと、なんとも言えない(50代:いない)

・この2ヶ月間、学校に行けず、色々な行事や入試などの事を考えると、9月入学にすればいいと、簡単に思っていた。でも色々と難しいことがあると知って、どちらがいいのかわからなくなった(50代:いる)

・メリットもあると思いますが、デメリットもあり、今後コロナの影響をみながら決めた方が良いのではないかと思います(50代:いる)

・子どもの教育をきちんと保障できる制度ならどちらでもいい(50代:いる)

・うちは大学生なので、卒業が半年伸びた場合 就職はどうなるのか?企業は その時期に合わせて採用があるのか心配(50代:いない)

・コロナがある程度収まってからしっかり準備してから取り組んだ方が良いと思う(60代:いない)

・海外に合わせて良いと思う反面、9月の日本は台風も多く、今まで穏やかな春が新年度だったので、少し考えてしまいます(40代:いる)

・今までのしきたりを変えることは大変だが、これをきっかけに変えてみるのはそれはそれでいい機会な気がする(40代:いる)

 

プロはどう見る?川上氏のコメント

ここで、しゅふJOB総研(※末尾) 所長の、川上 敬太郎氏のコメントをご紹介します。

■川上 敬太郎氏のコメント■

政府による臨時休校要請をきっかけに注目を集めるようになった9月入学。今年度あるいは来年度の導入は難しいとする安倍首相の意向が報じられていますが、臨時休校の対象となったお子さんがいる主婦はどのように考えているのでしょうか。
仕事と家庭の両立を希望する働く主婦層に、入学・始業時期を9月に変更することをどう思うか尋ねたところ、「大いに賛成」「どちらかといえば賛成」のいずれかを選んだ人が49.7%とほぼ半数になりました。
臨時休校対象となった子どもいると答えた人だけに絞ると、50.4%とわずかに半数を上回ります。
一方「大いに反対」「どちらかといえば反対」のいずれかを選んだ人の比率は全体で29.7%。
臨時休校対象となった子どもがいると答えた人だけに絞ると31.2%で、いずれの場合も賛成意見の比率の方が上回っています

年代別に比較してみても賛否の比率に大きな差は見られませんが、30代以下の「大いに反対」の比率は、他年代の2倍近い数値になっています。
一方で30代以下は「大いに賛成」の比率も他年代より高く、意見がより強く二分されている印象を受けます。
しかしながら、「わからない」と回答した人のフリーコメントに「色々と難しいことがあると知って、どちらがいいのかわからなくなった」とあるように、9月入学に変更するメリットやデメリット、また実現のための課題などが十分に議論されているとは言えないようです。今後議論が深まっていった後に改めて調査してみると結果も変わっているかもしれません。
教育に関わる教職員の方たちはもちろん、何より子どもたち自身にとって大きな影響があるテーマだけに、十分に議論を尽くす必要があると考えます。

 

調査概要

調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:1000名
調査実施日:2020年5月27日(水)~2020年5月29日(金)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/『しゅふJOB』登録者

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<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、 もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもとにつくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために定期的なアンケート等の調査を実施、結果を社会に発信しています。しゅふJOB総研公式ツイッター
https://twitter.com/shufujobsoken過去の調査結果はこちら
https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています
http://bit.ly/2n8jHIJ

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