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カテゴリ:常用漢字
好…コウ、す(き)、この(む)
「好き」は平安時代からある言葉です。男が女に夢中になる、女が男に恋する、 一途な愛着を言います。 光源氏を代表とする「すきもの」は、次々と女性へ夢中になる者。同時に、 文芸や歌に熱中する人のことも指しました。 「数寄屋(すきや)造り」は、茶の湯に凝る「数奇(すき)」からできた言葉 です。 数寄屋風書院造りの諏訪の茶屋 皇居東御苑 「好き」に対して「好む」は、客観的、また静観的な言葉でした。 自分から相手に近づくより、相手を自分の側に引きつける感じです。 「好む」には「好き」ほどの一途さはありませんでしたが、現代では、より多く 使われる「好き」に引きつけられて、両者の差は感じられなくなっています。 好むと好まざるとに関わらず…本人の意思に関係なく 参照元:大野晋『日本語の水脈』新潮文庫 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 7, 2018 12:00:41 AM
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