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家づくり…大阪で伝統構法!:石場建て/木組み/土壁工法 ~今さら?マイホーム新築

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2020年05月02日
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標題、​日経ホームビルダーの2016年12月号​のタイトルから
そのままいただきました。すみません。
で、「それでもやる?」…って? もう4年近くも前の問題提起!


ウチと同時期に建て始めた町内の家。
に記載したとおり、4月当初に入居されました。
そのちょっと後に建て始めた同じく町内の家も、本体は完成、外構工事中。

どちらも今風なオシャレなカッコイイ家です。
施工業者は別々ですが、もちろん!どちらも
集成材とサイディングとスレート葺きです。

そして共通点がもう一つ。
軒もケラバもほとんど無いということです。
​​​(この家ではありません)​​​
けれど結論から言って、それは明らかにマズいというほかありません。
なぜなら、日本の気候風土にまったく適合していないからです。




【軒ゼロの理由】

軒の出がほとんど無い住宅が増えてきた理由は、
大まかに次の3点があげられるでしょう。

1つは、デザイン性。
欧米風で、スッキリとオシャレでカッコイイという誤解がトレンドだから。

しかし、そうでしょうか? 
瑕疵のリスクが高いうえ、街並みの景観を損ねています。

この責任は大きくは、いわゆるデザイナーズ住宅と言われる
家を設計している建築家の、端的に言えば独り善がり、
自己満足にあると言えるのではないでしょうか。

それに、欧米風?
伝統的な欧米の戸建てには、ちゃんと軒もケラバもしっかりあります。
無いのは一般的に、住宅密集地の集合住宅の借家の特徴。
戸建て住宅を注文建築するのに、なにも借家普請にしないでも・・・。

2つ目は、コストダウン。
単純に考えて、軒やケラバが無いと屋根の面積は減るので、
部材が少なくて済み、安上がりです。

こんな家が増えるのは、これも施主の責任だけでなく、
大規模なハウスメーカーやビルダーが原価を安くあげたいからでしょう。

それを高く売るために、オシャレやトレンドを付加価値と思わせる。

3つ目は、隣地との距離。
住宅密集地では、妻入り正面の場合、軒を出す余地がありません。
それは先述したように、欧米でも同じ。やむを得ません。

日本の町家街でも軒もケラバも無しにできれば良かったのかもしれませんが、
日本の気候風土では軒は必須なので、
伝統的に町家は多くの場合、隣家との間のケラバを無しに密着させて、
長い軒を道路側に向けて平入りにしています。京町家の街並みが有名です。

地方都市に行くと、宅地に少しゆとりがあるので妻入り民家もありますが、
軒をほとんどなくす分、隣家と密着させて、
妻側に庇や下屋をしっかり出します。
​​(丹波篠山の伝建地区の街並み)​​

ウチの大阪・枚方のような大都市近郊の住宅地では、隣家との距離が
建築基準法ギリギリの50~60cm程しか空けられないことも多いので、
ウチの場合も北側は軒はそれ目いっぱいしか出せませんでした。
でも陽の射す南側は、半間(90cm)程とってあります。



(②へ続く)





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最終更新日  2020年05月02日 17時44分03秒
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