会社経営のかたわら、生き方やお金などの本質をあぶり出す著作を世に送り出してきた山口揚平氏。令和のクリエーションの時代は、自分の中の「強み(ストレングス)」ではなく「天才性(ジーニアス)」を見出す時代へ大きく変化すると指摘する。「誰もが自分だけの才能を生かす方法がある」と、これまで3000人の人生を変えてきた「超自己発見メソッド:ジーニアスファインダー©」を初の書籍化。同書からそのエッセンスを3回に分けて公開する──。(第1回/全3回)

※本稿は、山口揚平『ジーニアスファインダー 自分だけの才能の見つけ方』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。

天才は作れる

「天才」と聞くと、あなたは何を思い出すでしょうか?

マンガや小説の主人公でしょうか? テレビやスポーツ・芸術など各界で活躍している人? 子どもの頃に図書館で読んだ偉人の話? それともビジネスを大成功させた億万長者でしょうか? はたまたIQが140以上ある人?

いずれにせよ自分からはまったく遠い存在と思ってはいないでしょうか? 天才なんて自分には関係ないと思っている方もいらっしゃるかもしれません。

では、天才はどのように作られるのでしょうか。遺伝子? 突然変異?

いえいえ、それは要素でしかありません。

実は、天才は、まずは自らの天才性を発掘し、その天才性に忠実に生きることによって作られるのです。

科学技術の概念
写真=iStock.com/metamorworks
※写真はイメージです

「他者と異なる特性」に忠実に生きよ

つまり、天才=「天才性を知ること」+「天才性に忠実に生きること」です。どちらが欠けてもダメなのです。

ここでいう「天才性」とは、個人が生まれた時に授かっている、他者とまったく異なる特性のことです。天才性は個性や才能とも違います。

個性は能力よりキャラクター(性質)に近く、才能は能力を表すもの。個々人に固有のものというよりも、「あるタイプの才能のある人たち」のように集団でも語れるうえ、1人で多くの才能を持つ多才な人もいます。

しかし天才性は個々人に特有で、1つとして同じものがありません。そして「あいつは次元が違う」というふうに“次元”のレベルの違いで語ることができます。